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「イライラして何も手に付かない…おまけに腰痛だし最悪!」と感じている人は少なくないでしょう。実は、イライラするという心理状態と腰痛は関係があるかもしれません。腰痛には、明確な原因が分からない非特異的腰痛があるのですが、原因が分からない腰痛を抱えている人の中には、「イライラする」などの心理的ストレスが原因で腰痛が発生している場合もあるのです。

イライラする気持ちと腰痛が重なるとつらいものです。もしかしたら、そのイライラすると言う心理状態と腰痛はつながっている可能性があります。気分の上下が激しく、同時に腰痛にも悩まされているという人は、ぜひこの記事を参考にしてください。

イライラするという感情と腰痛に悩まされていませんか?

腰痛には大きく分けて2種類あります。1つは、腰痛の原因が分かっている「特異的腰痛」。もう1つは、腰痛の原因が分からない「非特異的腰痛」です。

さらに、「非特異的腰痛」には、「腰自体の不具合」と「脳機能の不具合」があると考えられています。

「腰自体の不具合」に関しては、身体の使い方や姿勢、習慣化している動作などが腰痛に関係しています。それに対して、「脳機能の不具合」がこの記事で取り上げる、心理的ストレスからくる腰痛のことです。

イライラするというのも、心理的ストレスを抱えているとよくある感情でしょう。なぜ、精神的なものが身体に腰痛となってあらわれるのか不思議に思う方も多いかもしれません。

脳機能の不具合から生じる腰痛について

心理的ストレスは脳機能の不具合を引き起こす場合があります。脳機能に不具合が起こった結果、「身体化」します。「身体化」とは脳の不調が身体に症状となってあらわれることで、腰痛もその1つです。
「身体化」することでどのような症状があらわれるかは人それぞれですが、腰痛もその1つだということは知っておくことをおすすめします。

イライラするという感情も、ストレスから生じている場合が多くあるでしょう。心理的なストレスでイライラするのには、人それぞれ原因があります。具体的には、家庭や職場で感じる不満・人間関係の悩みなどが挙げられるでしょう。

また、腰痛を引き起こす心理的ストレスには、痛みに対しての恐怖や不安といった感情が関係している場合もあります。つまり、腰痛が症状として出たことで「痛みがいつ出るか分からない」「痛みがひどくなっていくのではないか」といった恐怖や不安を持ち、必要以上に腰を保護していまいます。これを「恐怖回避思考」といいます。また、恐怖や不安で心因的ストレスとなり、腰の痛みや不快感に対して悪循環に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

心理的ストレスから生じる腰痛への対処法

心因的ストレスは、自分でどうしようもないことが原因になっている場合もあります。心因的ストレスによる脳機能不具合が腰痛の原因である場合、ストレスを自分でコントロールできないと腰痛の改善も見込めません。

ストレスからくる腰痛の特徴

こんなことに困っているのなら、ストレスから腰痛が来ている可能性があります。

・理由もなくイライラする
・何かしら不安を抱えている
・いつもより食欲がない
・寝つきが悪い

医療機関では、心因的ストレスを持っていて、慢性的に腰痛に悩んでいる人に対して「BS-POP」というチェックをしています。
患者さんへの質問に対して医師が評価を行うことで、腰痛の状態をより詳しく診てもらうことができるでしょう。

慢性的な腰痛に悩んでいる人で「イライラする」などのストレスを抱えている人は、医療機関などで専門家に診てもらうことをおすすめします。

特に、腰痛ドクターアプリを使えば手軽に問診ができます。ぜひ活用してください。
腰痛の改善方法は、まず医療機関にかかって専門家の指示を仰ぐことです。勝手に自己判断するのは大変危険です。腰痛ドクターアプリは自動問診ができるので、病院に行くきっかけ作りにもなります。

慢性的な腰痛と向き合う際の心構え

考え方の改善

自身の考え方の癖を見直して改善できるよう意識することです。人は誰でも考え方の癖を持っています。ポジティブに考えられる人もいる一方で、物事をネガティブに考えがちの人もいるでしょう。

具体的に、完璧主義の人はまず「完璧でないといけない」と考えるのを意識してなくしていくようにしましょう。腰痛に関しても、「腰痛のせいでこれだけしかできない」と考えるのではなく「腰痛があってもこれだけできた」と考えるようにすると、精神的にも楽になるでしょう。

楽しむ時間

自分が楽しめる時間を持つことです。身体に無理がない範囲で身体が気持ちよくなるようにストレッチしたり、趣味を楽しんだり、ペットと遊んだり…人によって楽しめることは違いますが、心から「楽しい」と思える時間をもつことで気持ちが楽になることでしょう。

腰痛にとらわれない

腰痛のことばかり考えないことです。腰痛のことばかり考えていると、イライラする感情が、いつしか腰痛に対する不安や恐怖に発展する可能性もあります。先ほど解説した「恐怖回避思考」です。悪循環に陥るのは避けるようにしましょう。

ここまで腰痛の対処法を具体的に紹介してきましたが、1番優先すべきは専門家の診察を受けることです。思考を自分でコントロールできない場合もあるでしょう。時には、腰痛のことでイライラして、恐怖や不安から自分の力で逃れることが困難になるかもしれません。

専門家は患者さんごとに適切な治療法を提案してくれます。薬物療法で対処すべき患者さんが、自分の力で腰痛と向き合おうとしても限界があります。

「腰痛は病気じゃないから…」などと諦めず、医療機関を受診して専門家の指示を仰ぎましょう。医療機関にかかるきっかけとして、腰痛ドクターアプリをぜひ活用してください。

腰痛対策を行う

ウォーキング

ウォーキングは日頃運動をしていない方でも簡単にはじめることができる腰痛対策です。
しかし、正しいウォーキングをしないと、逆に腰痛を悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。

正しいウォーキングについては、お腹に力を入れて、頭の上から糸で引っ張り上げられているイメージで身体をまっすぐにします。

歩くときには、腰を前に出すことを意識することで、腰がまっすぐな状態でウォーキングをすることができるので、腰痛の予防に繋がります。

また、ウォーキングの際に、靴の中に入れるインソールを疲労軽減の効果があるものにかえることも腰への負担を減らすことができるのでおすすめです。

ストレッチ

腰痛を予防するストレッチについては、股関節の深部にあるインナーマッスルで、大腰筋・腸骨筋・小腰筋の3つの筋肉の総称と言われている腸腰筋のストレッチを行うことで、腰への負担を減らすことができます。

腸腰筋のストレッチのやり方は、以下の通りです。
1.前後に足を開いて、後ろの足で膝を床につけます
2.前の足の膝に両手を置いて、上体を少しずつ前にスライドさせます。
3.ゆっくりと始めの姿勢に戻します。
4.同様に反対側も行います

このように柔軟性の低下は腰痛の原因となり、筋肉や股関節をストレッチしてほぐすことで可動域を広げて、腰への負担を軽減することが可能です。

筋トレ

背骨本来の形はS字カーブですが、筋力が低下することで、背骨に負担が掛かってしまい結果として腰痛の原因となります。

腹筋として知られている腹直筋を鍛えることで、背骨本来のS字カーブを維持することができるようになります。

腹直筋を鍛えるトレーニングについては、以下の通りです。
1.仰向けに寝てから、両足を立てる
2.両手は膝に当てる
3.ゆっくりとした動作で息を吐きながら上体を起こす
4.上体を上げた上体で2秒間停止する
5.ゆっくりとした動作で息を吸いながら元に戻す
6.同様の動作を10回繰り返す

上記のように筋トレをする際には、負荷をかける筋肉を意識することによってより高い効果を発揮することが可能です。

心理的ストレスから発生する腰痛があることを知っておこう

イライラするなどの心因的ストレスからくる腰痛について詳しく解説しました。腰痛の原因は、必ずしも身体にあるのではないということを知っておくことが大変重要です。ストレスと腰痛には密接な関係があります。「これぐらいで弱音を吐いている私はだめだ」と考えるのではなく、自分の身体と心をたくさんいたわってあげましょう。自分の身体と心を大事にしてあげられるのは自分です。

記事内でも紹介しましたが、考え方の癖を直すのは簡単なことではありません。ネガティブな人が次の日から突然ポジティブになれといっても無理があるでしょう。

ただし、意識することで少しずつ変わる可能性はあります。もし、現時点で「イライラする」という自覚があるなら、無理せず自分にできることから意識してみましょう。自分以外の誰かに頼ることも大切です。完璧主義の人ほど「自分でしなきゃ」という意志の強い人が多いですが、時にはそれが重荷になってしまうこともあるかもしれません。そんなときは、甘えた自分を許容してあげる強さを持つことをおすすめします。

そして、腰痛を放っておかないようにしましょう。医療機関にかかり、専門家の指示を仰ぐことが症状の改善につながります。腰痛ドクターアプリは自動問診できる画期的なアプリです。医療機関にかかるきっかけとしてぜひ使ってみてください。

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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自分の体の状況(病態)を正しく理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目的です。

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