腰痛は男性、女性、年齢を問わずに訴えが多い症状です。
腰痛に悩まされる人が多いですが、腰痛は適切な治療をしなければ症状が悪化することも。
そもそもなぜ腰痛になるのか、腰痛にはどのような治療方法があるのか気になると思います。
今回は、腰痛になる原因と腰痛の治療方法を紹介していきます。
腰痛に悩まされている人や、腰痛だけど病院に行くか迷っている人は必見です。
目次
腰痛の原因とは
生活している中で、“腰が痛い”と感じたことはだれにでもあるのではないでしょうか?
これは腰痛症と呼ばれる病気で、腰痛を引き起こしている疾患を総合的に表すものです。
腰痛になると日常生活に支障をきたすほどの痛みや違和感を覚え、生活を不自由に感じることも少なくありません。
腰痛になると、痛みが治まるように自分で湿布を貼ったりして経過を見ていても、なかなか痛みが引かないことも多いです。
腰痛になるには様々な要因が関係しているので、何が原因で腰痛を引き起こしているのか把握しておくと良いです。
腰痛症の原因として以下が挙げられます。
・筋肉による異常
・感染症や炎症
・がんなどの病気
・ストレス
腰痛の原因として多いのは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気などで筋肉が圧迫されるなどの異常を来たし腰痛が起こるものです。
一時的に感染症や何らかの炎症を引き起こすと痛みを感じるということもあります。
また、がんなどの病気が原因となり腰が痛いと感じることもあるため、腰痛だからとそのままにしておくのはいかに危険かが分かると思います。
さらに、生活習慣や人間関係などの様々なストレスが原因となって腰痛になることもあり、体の病気、心の病気どちらも腰痛に関わってくるのが腰痛症です。
しかし、腰痛の原因は特定が難しいとも言われており、わずか15%しか原因を特定できないと言われています。
腰痛になった原因がはっきりとした病気が要因となっている以外は、検査でも原因を特定できない目に見えないものが原因となっているのです。
ストレスなどははっきりと形として見えるものではないので、気づかないうちにストレスを抱えておりそれが原因となっている可能性もあり得るのです。
腰痛の症状にはどのようなものがある?
腰痛の症状は人によって痛みの程度も痛みがある場所も様々です。
腰痛だからと腰だけに痛みがあるのではなく、腰以外の場所に痛みを感じる場合もあります。
痛みが出る代表的な症状として、腰に鈍痛、痛みを感じる場合や激しい痛みを感じる場合など痛みの頻度、程度にもばらつきがあります。
毎日痛みがある場合もあれば、疲れが溜まったと感じたときに腰痛の症状が定期的に出てくる場合もあるのです。
また、太ももやふくらはぎなどの足にかけても痛みを感じたりしびれを感じる場合もあります。
座っている方が良い、寝ている方がきつい、起きていると楽など体勢も様々なので腰以外だから腰痛ではない、時々しか痛みが出ないから大丈夫などと思わずに早めに対処することが重要です。
腰痛を放っておくと危険!
腰痛の中には時間の経過と共に痛みが軽減して、気が付いたら治っている場合があるものと、病気などが原因で痛みがなかなか引かない腰痛があります。
後者を放っておくと、病気が気付かないうちに進行しているということもあります。
腰痛は安静にしておいた方が良い場合と、適度に体を動かした方が良い場合など原因や症状によっても対処法は様々です。
自己判断で放っておくと後悔することも少なくありません。
早めに対処することで病気の早期発見で対処できる段階で治療がスムーズに行えたり、痛みが悪化せずに済むこともあるので、腰痛だからと放っておかずに病院などの受診をおすすめします。
腰痛の治療方法とは
腰痛にはいくつかの治療方法が存在します。
腰痛に有効的とされている治療方法は以下のとおりです。
・薬物療法
・神経ブロック療法
・理学療法
薬物療法は、病気にかかったときに病院で薬をもらって治療するので馴染みがある治療方法だと思います。
腰痛の治療方法としても薬物療法は一般的で、数ある薬の中から痛みの症状や病態に合わせて処方されます。
抗炎症作用や解熱作用を持つ非ステロイド性消炎鎮痛薬や神経の痛みに働きかける神経障害性疼痛治療薬などを組み合わせて処方されることもあり、腰痛に働きかけるのです。
神経ブロック療法は、ブロック注射と呼ばれるもので先ほど紹介した薬物療法と組み合わせて治療されることが多いです。
その名の通り神経に注射をして痛みをなくすことが目的の治療方法で、筋肉のこわばりや血流不良などを改善する役割を果たします。
こちらもいくつか種類があり、症状や病態に応じて使い分けての治療です。
理学療法は、リハビリを想像していただくとわかりやすいですが、動きが鈍くなった腰や足などを少しずつ動かしたり、適度な刺激を与えることで治療していきます。
理学療法の中の運動療法は、体を動かして血流改善を図ったり、日常生活が不自由なく送れるように歩く練習や、腰に負担をかけない過ごし方などをトレーニングしていきます。
自己流で無理やり体を動かすと思わぬ怪我や事故などに繋がる危険性があるため、理学療法士などの指導の元、ゆっくりと安全に運動を進めていくのです。
また、理学療法の1つとして低周波の電気の刺激を与えながら痛みに働きかける電気刺激療法もあります。
低周波の電気は痛みに効果があるとされており、痛みを緩和するのに一役買ってくれます。
他にも温めて痛みを緩和する温熱療法もあり、単独で行われる場合もあればいくつかの治療方法を組み合わせて治療していく場合もあるのです。
腰痛の治療は腰の痛みを緩和するために行う治療だけではなく、他の病気が関わっている場合はその病気と並行しての治療が必要な場合もあります。
腰痛を予防する方法はある?
腰痛の治療方法を紹介しましたが、腰痛になるのを防ぎたい人にはストレッチがおすすめです。
ストレッチは筋肉などが凝り固まっており、何かの拍子で腰痛になるのを防ぐ効果があります。
ふだんあまり使っていない筋肉や体を急に動かすことで腰痛になることがあるので、日常的にストレッチで体を動かして筋肉を柔らかくしておくと良いです。
また、重い荷物などを持つ場合は可能であれば、わけて荷物を運ぶなどして体に大きな負担がかかるのを防ぐのも良いでしょう。
腰痛の疑いがあるときは病院受診を
ここまで腰痛の原因や治療方法を紹介しましたが、腰痛かどうかわからないときがあると思います。
自分でできる対処法は限られてきて、対処法がかえって腰痛の症状を悪化させてしまう可能性もあるので、腰痛か疑わしいときでも病院の受診をおすすめします。
筋肉や神経は複雑な仕組みで、自己判断ではどのようにして良いかわからないことがほとんどです。
数日して痛みが緩和するものであれば良いですが、中には危険な病気が潜んでいる可能性もあります。
ここで気を付けたいのが、腰痛などの痛みがあるのに無理して仕事などで体を酷使することです。
無理することで腰痛が悪化して、治りが遅くなることも多いです。
腰痛も悪化すると歩くことが難しくなったり、起きていることもつらいなど日常生活を送る上でも支障をきたすことも少なくありません。
そのような意味でも早めの治療が腰痛には効果的です。
腰痛を悪化させず早く症状を和らげるためにも、早めの病院受診が功を奏します。