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新型コロナウイルスという言葉から、呼吸に関わる症状を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?しかし、このウイルスに感染する事で起こる症状は多様です
意外かも知れませんが、新型コロナウイルスに感染した事で、腰痛症状に苦しんだ方は少なくありません。あ
腰痛は国内で2800万人もの人を苦しめている国民病です。一方、2019年に突如として人類に猛威を振るい出し、今もなおその脅威に収束をみせない新型コロナウイルスでの死者は国内だけで35000人近くに及びます。一見全く結びつかないこの二つの関係性や症状などをご紹介致します。

腰痛はコロナの足音?!

新型コロナウイルスに感染した時の症状

感染時の症状は発熱、咳、息苦しさ、身体のだるさ、味覚障害、筋肉の痛みなど様々で風邪の初期症状に似ている場合があります。重症化する方がいる一方、極軽症や無症状で終始経過する事も多いのが、特徴の一つです。

腰痛は感染症状の一つ?

・新型コロナウイルスに感染した際に“腰痛”を訴えている人は多く存在します。
感染を経験した海外の有名人や、日本の芸能人からは腰痛で苦しんだという話が回復後のインタビューで聞かれています。
更に感染から回復した人の中にも腰・背中に痛みを感じている人がいるのです。これは感染から回復した人を支援しているフェイスブックのグループが行った調査で明らかになった事実です。

・CDC(アメリカ疾病管理予防センター)も認めている。

CDCとはアメリカの連邦機関で世界中の人々の健康と安全の保護を主導する立場にあります。そのCDCが、新型コロナウイルス感染症の症状として“筋肉痛”というグループ分けで腰痛症状を公式リストに入れています。中国の感染者56000人のうち約15%が筋肉痛を訴えたとも報告されています。

新型コロナウイルスに感染して腰痛症状が起こったのはなぜ?

体の中では何か起きるの?

人は何らかのウイルスに感染すると、体温を上げてウイルスの活動を抑えようとします。
プロスタグランジンという物質が体温をいつもより高く設定し、この設定温度になるまで、体は熱を作り出そうとします。設定された温度より実際の体温が低く、寒さを感じる状態が“悪寒”です。

感染症で筋肉や関節が痛くなるのはなぜ?

ウイルスに感染した際に働くプロスタグランジンは、痛みや発熱を引き起こす物質でもあります。発熱時に、関節痛や筋肉痛の症状が現れる原因の多くはこの物質の影響です。

新型コロナウイルスとは何か

そもそもウイルスって何?

私達が日常的に体験する“風邪”も、ウイルス感染症の一種です。細菌より小さく熱に弱いという特徴を持つウイルスは、細胞壁を持っておらず、自分の力で増える事が出来ません。他の生物の細胞の中に感染する事で増殖し仲間を増やしていくのです。
細菌に有効な抗生物質や抗菌薬の多くは、細菌の細胞壁に作用する薬剤です。そのため細胞壁を持たないウイルスには効果を発揮する事が出来ません。

コロナウイルスは人類が遭遇した未知のウイルス?

コロナウイルスはコウモリに宿るウイルスです。東南アジアには昔から存在しており、人類と共存してきました。
みなさんがよく言う”風邪引いちゃった”はほとんどがこの従来のコロナウイルスによるものなんです!!
しかし、ウイルスはずっと同じ形態や性質を持っているわけではなく、増殖し生き残るために時に変異を起こします。そのウイルスが変異し、人類に大打撃を与えたのがSARSやMARSです。
今、世界を震撼させている新型コロナウイルスはSARS-CoV-2という“7番目に現れたコロナウイルス”なのです。

どんな事で感染するの?

ウイルスは人間の目や鼻、口の中など粘膜から体の中に入ってきます。
ウイルスが付着している手で、目を擦るなど自分の粘膜に触れてしまう事で感染する状態を接触感染といいます。
又、感染している人が咳やくしゃみをした時にウイルスが飛び散り、それを吸い込む事で感染してしまう場合を飛沫感染といい、新型コロナウイルスの感染経路は基本的にこの二つだと考えられています。しかし、新型コロナウイルスにはもう一つ、恐ろしい感染経路があるとされており、それは空気感染です。正確に述べるとエアロゾル感染といって、飛沫感染は水分を含むので重く、2メートル以内しか遠くに飛ぶことができない一方で、エアロゾルは5μm未満の粒子が空気中を漂って遠いところまで飛ぶことができます。そのため感染者と近くにいなくても換気の悪い部屋に一緒にいるだけで感染してしまうリスクが非常に高いと言われています。

新型コロナウイルスの変異株とは?

新型コロナウイルスが世界中で蔓延してもう3年目となりました。2022年の夏は3年ぶりに行動制限のないお盆休みとなっていたり徐々に新型コロナウイルスと共存する生活が当たり前になってきています。ウイルスも生き残るために様々な工夫をします。それが変異です。これまで新型コロナウイルスを打破するために様々な治療薬やワクチンが開発されてきました。そしてその度に治療薬をくぐり抜けて、かつ感染力が強くなるようなウイルスへと変貌を遂げているのです。今回はこれまでたくさん登場してきた変異株の中でも今一番猛威をふるっているBA.5株について説明したいと思います。

BA.5株とは?

今現在の感染者の多くを占めているのがBA.5株です。以前はBA.2株(オミクロン株)が主流でしたが、BA.5はオミクロンと比べて肺におけるウイルスの量が約18倍ほど多く肺に感染するウイルス量が非常に多いと考えられます。そのためそもそも、感染しやすい上に肺の中でウイルスが増殖しやすいため呼吸器症状が出やすいと考えられています。
症状としては発熱が38度以上出て、倦怠感が多いということです。オミクロンに比べて喉の痛みを訴える患者さんは少ないと言われています。それ以外にも頭痛などの全身症状が出ることもあるので呼吸器症状が軽症であっても疑う必要があります。
感染力に関しては言うまでもなくこれまでのどの株よりも急速に流行しています。潜伏期間がより短くなっていることに加えて、活動制限のない今、各自ができる感染対策を最大限行うことが期待されています。重症化リスクに関して今はっきり言われているのはワクチン未接種の人で重症化しやすいと言う事であり、ワクチン接種が推奨されています。

感染を予防するには?

“人→物→人“感染であるという事

三密回避や接触八割減、不要不急の外出自粛など情報は沢山あります。
しかし、新型コロナウイルスは“人間→人間”だけでなく“人間→物→人間”でも感染します。
ウイルスが付着しているものを触る事で感染してしまうのですから、人が密集しないという事だけでは感染回避は難しいのが現実です。

出来る事から始める「命を守る行動」

自分1人で今すぐに始められる感染対策は沢山あります。出来る事から1つずつ、着実に取り組む事が命を守る行動になります。
手についたウイルスを洗い流すために手洗いをし、手指消毒をしましょう。
マスクを使って、口や鼻からウイルスを吸い込む事・広める事を防ぎましょう。
室内を換気して、人との距離を十分に取り、不要不急の外出を避けましょう。
専門的な知識や、高価な物品がなくても命を守る行動を始める事は可能です。

新型コロナウイルスの薬と治療法

メインは対処療法

現在、日本において認めらている新型コロナウイルスに対する治療薬は中和抗体の”ロナプリーブ”、”ぜビュディ”、経口抗ウイルス薬の”ラブゲリオ”、”パキロビッドパック”となっています。しかしこれらは基本的に重症化リスクの高い患者さんのみに処方されることになっていて全員に処方されるものではありません。
今は“熱を下げる”“酸素を投与する”などの対処療法が主流です。
つまり、自分自身の免疫力がウイルスに打ち勝つのを待つという事なのです。幸い、ほとんどの人が数日間家の中で安静にしていれば症状が軽快してくることが多いのでアセトアミノフェンなどの解熱薬を飲んで安静にしていることが何よりも重要です。ただし、稀に嗅覚障害や味覚障害、倦怠感が後になっても残ることがありますが、後遺症に対する治療法が確立されていないのが現状です。今では耳鼻科などで後遺症患者を対象とした外来をやっている病院もあるので心配になった方は病院に行くことをおすすめします。

コロナの後遺症とは

実はコロナに感染した人のうち72.5%もの人が診断後2ヶ月経ってもいまだに何かしらの症状を訴えていると発表した研究もあります。最近ではワクチンの普及により重症化する感染者の割合は減っていますが、後遺症の関してはいまだに解明されておらず、非常に辛いものです。
後遺症によく見られる症状は、疲労感・倦怠感、関節痛、咳、脱毛、不眠、頭痛、嗅覚・味覚障害、下痢、腹痛など多彩です。
後遺症で辛い思いをしている方はまず無理をしないようにしましょう。仕事や学校に無理して行かずに体を休めることが重要です。その上で後遺症対応医療機関が決まっているので調べて病院にかかりましょう。実際に治療をすれば改善する症状も多くあります。

たかが腰痛、されど腰痛

「もしかしたら?」と思ったら

普段から腰痛を感じている人は特にですが、ついつい「どうせいつもの事だから。」と考えてしまいがちです。 “自粛”“ステイホーム”が提唱されているため、病院にいくという事自体を躊躇してしまうかもしれません。
確かに病院にいくという行為は、様々な感染リスクを伴います。
しかし、一言に腰痛といっても病態は様々で、自宅療養で改善が見込めるものから、すぐに治療を開始しなければ命に関わる病気が潜んでいる場合もあるのです。特に腰痛は腎臓や前立腺、子宮などの内臓病変とも強い関連があるので見逃すと本当に危険です。もしかして違う病気が隠れているかも?と思われる方は以下の記事も参考にしてみてください。

新型コロナウイルスに感染していてもしていなくても家で過ごす時間が長い人は多いと思います。そんな時に気づいたら触ってしまうものがスマホですね。スマホを長時間使うと腰痛のきっかけにもなることがあるのでその予防法に関しての記事もよかったら読んでみてください。

2.ステイホームはセルフケアのチャンス
慢性的な腰痛に悩まされている方の中には、電気治療やマッサージに通っている場合も多くみられます。受診や通院時にも感染リスクを伴う事はいうまでもありません。
だからといって、辛い腰痛を「仕方ない」と諦める必要はないのです。
日本初の医療×AI技術 腰痛改善アプリ「YO-TSU DOCTOR」を利用する事で、感染リスクを回避しながら根本的な腰痛の改善に取り組む事が可能です。
人類は新型コロナウイルスと共存の道を歩まざるを得ないのかもしれません。
このアプリケーションの利用は、ステイホームと腰痛の根本的治療を両立する大きな選択肢の一つといえるでしょう。
ステイホームはセルフケアに取り組む大きなチャンスになります。

参照:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/index.html
:日本整形外科学会https://www.joa.or.jp/index.html
:『病期・病態・重症度からみた 疾患別看護過程 +病態関連図 第3版』井上 智子 (著)
:『本当はこわくない新型コロナウイルス 最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実』 井上正康 (著)
:『定点観測 新型コロナウイルスと私たちの社会 2020年後半』 (論創ノンフィクション 010)斎藤 環 (著), 雨宮処凛 (著), 上野千鶴子 (著), 大治朋子 (著), 今野晴貴 (著), 斎藤美奈子 (著), CDB (著), 武田砂鉄 (著)

著者情報

腰痛メディア編集部
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