あなたは「腰痛で顔を洗うのがツライなぁ」と悩んでいませんか?
ただでさえ腰が痛いのに顔を洗うなんて憂鬱になりますよね。
私も腰痛もちなのでそのお気持ち良く分かります。
昔、顔を洗う動作で腰痛が悪化して悩んでいた時期がありました。
朝起きて顔を洗いスッキリしたいのに、洗った後毎日毎日ため息が出ていた事を思い出します。
でも、あることをきっかけにそのツラさを解消することが出来ました。
今では当時の事が嘘かのようにラクに顔を洗えるようになり、ついでに気になっていた下っ腹のお肉も猫背も同時に解消されました。
同じように「腰痛で顔を洗う動作がツライ」と悩んでいるのなら、きっとこの記事を読み終わる頃にはすぐにでも試してみたくなっているはずですよ。
また1番最後に誰でもすぐに出来る必殺技があるのでお楽しみに!
目次
そもそもなぜ腰痛で顔を洗うとツライのか?
顔を洗う時って中腰の姿勢になりますよね。
ですが腰痛の状態で中腰の姿勢をとろうとしても、無意識に腰を庇ってしまいます。
これが「ツライ」悪循環のはじまりなのです。
理由は大きくわけて3つあります。
1.間違った「中腰姿勢」で顔を洗っている
2.中腰姿勢をキープしなければならない
3.自分の立っている位置から洗面台までの距離が遠いから
それぞれ詳しく説明しますね。
理由①間違った「中腰姿勢」で顔を洗っている
顔を洗った時に腰がツラくなる理由の1つ目は、間違った「中腰姿勢」で顔を洗っているからです。
そもそも中腰とは「腰を半分あげて立ちかかった姿勢」のことを言います。
しかし、腰痛の場合中腰姿勢をとろうとすると無意識に腰を庇ってしまう為、背中が猫背になってしまいますよね。
その時「膝を伸ばして前かがみ」になると洗面台の高さに合わせて、より深く頭を下げようとするはずです。
そうなると腰だけで上半身を支えなくてはならず「間違った中腰姿勢」となり腰がツラくなる原因になってしまいます。
理由②中腰姿勢をキープしなければならない
理由の2つ目は、中腰姿勢をキープしなければならないからです。
顔を洗う時多くの人は両手を使って水をすくう為、上半身を支えることができない状態になります。
しかも先程説明した間違った中腰姿勢でキープすることになると腰への負担はさらに大きくなってしまいますよね。
洗顔以外にも歯磨きなど顔を洗う動作に似ている動作をする時も同じです。
つまり正しい中腰姿勢をキープする為には、日常生活を送る中で腹筋や背筋、太ももやお尻の筋肉をしっかり使う事がとても大切になってきます。
理由③自分の立っている位置から洗面台までの距離が遠いから
理由の3つ目は、自分の立っている位置から洗面台までの距離が遠いからです。
洗面台から離れた位置に立って顔を洗うと、近い距離よりも腰へ負荷がかかるため腰への負担が増加します。
例えば太っていて下っ腹が出ている人や、お腹の赤ちゃんを庇おうとする妊婦さんは、洗面台から距離が離れやすいです。
それに加えお腹の重さがある為腰への負担はさらに大きくなってしまいます。
腰への負荷を減らすためには自分の立っている位置から洗面台までの距離をうまく調整する必要があります。
腰痛で顔を洗う動作がツライ理由まとめ
腰痛で顔を洗う時の動作がツライ1番の理由は、間違った姿勢をキープして無意識に悪い癖になってしまっているからです。
腹筋や背筋、太ももやおしりの筋肉が正しく使われていないと、上半身の重さを腰だけで支えることになり、正しい姿勢を維持することが難しく猫背にもなってしまいます。
姿勢が悪くなればなるほど使われるべき筋肉が衰えるので、年齢を重ねる度に太りやすくもなりますし、なにより毎日このような動作を繰り返しているとさらに症状が悪化する恐れがあります。
顔を洗う動作が年々ツラくなっていってしまうなんて困りますよね。
でもどうすれば無意識な間違った癖を治すことが出来るのでしょうか?
ということでお待たせしました!
ここからおすすめの解消法を3つ紹介していきたいと思います。
顔を洗う動作がツライ人におすすめの解消法3選
顔を洗う動作がツライ人におすすめの解消方法は大きく分けて3つあります。
1.前腕をつき上半身の体重を支える
2.筋肉をしっかり使って正しい姿勢で顔を洗う動作をする
3.負担の少ない正しい姿勢を習慣づける
それぞれ詳しく説明していきますね。
とその前に、もし我慢できない程腰痛の酷い場合は、他に理由があるかもしれないので専門家に見てもらうことをおすすめします!
それでは改めて詳しい解消法の紹介です。
解消法①前腕をつき上半身の体重を支える
まず解消法の1つ目は、洗面台に前腕をつき上半身の体重を支えることです。
顔を洗う動作をする時に、肘に近い前腕を洗面台に置きながら顔を洗うことにより、腰にかかる負荷を前腕に分散することができるため腰への負担を減らすことができます。
立ち上がる時ってどこかに捕まって立ち上がると楽に立ち上がることができますよね?
原理はそれと同じです。
洗面台に前腕をつくことによって、上半身の体重を分散する事が出来る為、腰への負担を軽減できるのです。
しかもこの解消法は誰でも簡単に今すぐ出来て即効性がある所が特徴です。
ただし肘をつくと安定しないので気をつけてください。
解消法②筋肉をしっかり使って正しい姿勢で顔を洗う動作をする
2つ目の解消法は、筋肉をしっかり使って正しい姿勢で顔を洗う動作をすることです。
こちらは①に比べて即効性はありません。
しかし、正しい姿勢と動作で繰り返し筋肉を使う事で、顔を洗う動作に必要な腹筋や背筋、太ももやお尻の筋肉が刺激され、自然に正しく筋肉が使われるようになります。
細かいことは気にせず簡潔に言うと「意識して正しい姿勢と動作を身に付けることで新しく筋トレを始めなくても自然に筋肉がついてくれる」ということです!
かなりお得ではありませんか?
筋肉がつくことによって代謝もあがるので脂肪燃焼効果もアップします。良いことづくしですね。
ちなみに正しい姿勢と動作は4つのポイントをおさえて意識するだけでとっても簡単なので後で詳しく解説していきますね!
👉腰痛予防におすすめの筋トレ、プランクとは?正しいやり方を一挙紹介! |
解消法③負担の少ない正しい姿勢を習慣づける
3つ目は負担の少ない正しい姿勢を習慣づけることです。
こちらも②と同様、①に比べて即効性はありませんが、日常生活の中には、顔を洗う動作以外にも同じように腰がツライ場面って実は何度もありますよね?
冒頭でも少し触れましたが歯を磨く時、他にも化粧を落とす時や、自動販売機で買ったものを取り出す時、公園で手を洗う時など、意外と1日に何度も同じような動作を繰り返しています。
産まれてすぐにお箸を持てる赤ちゃんはいませんよね。
毎日毎日何度も何度も繰り返していくうちに正しい持ち方や使い方が身についていきます。
顔を洗う動作も同じです。
最初は出来なくても毎日ふとした時に気づく事で意識する時間が増え、当たり前の日常動作に変わっていきます。
つまり顔を洗う以外でも正しい姿勢や動作の練習が出来るタイミングはあるのです。
日常生活で少し意識をするだけで負担の少ない正しい姿勢を身に付けることが出来ますよ。
それでは続いて、上記で説明した、②正しい姿勢と動作の4つのポイントを紹介していきたいと思います。
正しい姿勢と動作の4つのポイント
正しい姿勢や動作は4つのポイントをおさえて意識するだけなのでとっても簡単です!
1.洗面台に近ずき足を肩幅に開き、膝はピンと伸ばさず軽く曲げておく(ガニ股にならないように注意)
2.猫背になったり背中が反りすぎたりしないようお腹を少し凹ませながら、背筋を真っ直ぐ保つ(自分の頭へ天井から真っすぐ糸がのびているイメージです)
3.高さは膝ではなくお尻と太もも裏の筋肉を使うイメージでお尻を真下に落とし調節をする(太ももやお尻を触ってみて硬くなっていれば筋肉が使えている証拠です)
4.腰から曲げるのではなく股関節からお辞儀をするイメージで洗面台に近づく
この順番で顔を洗う動作をするだけで少しずつ正しい姿勢になっていきます!
さらに詳しく解説していきます。
腰の負担を分散させる
腰だけに負担がかからないようにする為には「膝・腹筋・背筋・太もも・お尻」に負荷を分散させることが大切になってきます。
各部位の使い方を細かく説明して行きますね。
膝
膝はクッションの役目をするので曲げる為には使いません。
肩幅を開きゆとりを持って軽く曲げておくだけでその役目を十分に発揮してくれますよ。
また近い距離から膝を曲げることで膝の曲げすぎを防止することもできます。
膝が痛い場合は肩幅より広めに足を開くことにより高さの調節が出来るのでおすすめです。
腹筋・背筋
腹筋と背筋は猫背になったり背中を反りすぎたりしないように補助する役目があります。
意識して使う事で腰へかかる上半身の負荷を減らすことが出来るのです。
また腹筋を使う事でインナーマッスルが刺激され下っ腹のお肉も徐々に改善されていきます。
お尻と太もも
お尻を落として高さを変えることでスクワットの効果がありヒップアップにつながります。
膝を大きく曲げると太もも前の筋肉だけを使う事になるので、足が太くなりたくない人は特に注意が必要です。
全てのセットアップが完成したら猫背に注意し股関節からお辞儀をするように洗面台に顔を近づけていきます。
これらを繰り返すことで筋肉が刺激され、正しい中腰姿勢と動作がだんだんとキープ出来るようになっていきますよ。
新しく始めることは何もない!ツラさは意識するだけで解消できる
解消法の②と③は実感するまで少し時間がかかりますが、即効性のある①と組み合わせることで今すぐ実践可能な解消法となります。
最初から全てをやるのは大変なので、まず出来そうなものから1つずつ試してみてください。
色々組み合わせて自分に合った解消法を見つけだすのも面白いかもしれません。
また日常生活の中では顔を洗う動作以外にも腰がツライなぁという場面はいくつもあります。
そういった日々の自分の行動が、姿勢を見直すチャンスにもなるので余裕のある日は意識して生活をしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
この記事のまとめです。
1.顔を洗う時に間違った中腰姿勢はNG
・腰痛の場合無意識に腰を庇い間違った姿勢と距離で状態をキープしてしまいがち
・無意識な間違った癖の無限ループから抜け出す必要がある
2.顔を洗う動作がツライ人におすすめの解消法は3つ
・解消法①前腕で上半身の体重を支える
・解消法②筋肉をしっかり使って正しい姿勢で顔を洗う動作をする
・解消法③負担の少ない正しい姿勢を習慣づける
3.腰痛で顔を洗う動作で気を付ける4つのポイント
・腰の負担を「膝・腹筋・背筋・太もも・お尻」を使って分散させる
・「腰から曲げる」ではなく「股関節からお辞儀する」
大事なことは身体に負担のかかる無意識の習慣を意識することです。
大人になった今顔を洗うたびに「姿勢が良くない!」と指摘してくれる人はいません。
無意識なことを意識するって逆に言うと大人だから出来ることなのではないでしょうか?
すぐに解消出来なくても意識的に日々繰り返すことが長い目で見た1番の解消法だと私は思います。
さて、大きくわけて3つの解消法を紹介してきましたが、実際問題長年の身体に染み付いた無意識な癖を急に直せと言われても本当に難しいですよね。
そもそも実践しなければこの記事を読んだ事すら忘れてしまうと思います。
そこで最後の必殺技です!
今から洗面台に行き、この記事を読んだことを思い出せる何か目印の物を置いてみてください。
これなら実践するのが億劫でも思い出す事から始めることが出来ます!これも立派な最初の1歩です。
ちょっとしたアイディアと組み合わせ次第で、普段の自分の行動がどんどんラクになっていきます。ラクになれば色々な負担が減り時間も出来るし普段見えない世界が見えてきます。
最後に、腰痛があまりにも酷いときは、無理をせずタオルで顔を拭くのが1番です!ストレッチや筋トレなどの腰痛体操も日常に取り入れましょう。
(ここにきてなんだかんだこれが1番良い解消法かもしれません。ごめんなさい。)
日々のちょっとした意識と習慣でツライ気持ちも腰痛もそして自分の未来も変えていきましょう。
参考文献
「人生を変える幸せの腰痛学校」 著者:伊藤かよこ
「9割の腰痛は自分で治せる」 著者:坂戸 孝志
参考
日本整形外科学会