腰痛があってもそれほど重い症状ではない時や、仕事が忙しいなど何らかの事情で病院にいく時間がない時もあります。そんな時は市販の塗り薬でも対応できる場合もあるでしょう。この記事では腰痛に効く市販のオススメ塗り薬についてご紹介いたします。
目次
塗り薬を使う時はどんな時?
・胃の調子が悪い時や飲み薬が飲めない時など胃への負担を避けたい時
・湿布がかぶれてしまう時や湿布がすぐ取れてしまう時
・飲み薬の効きが悪く併用したい時
・患部に痒みなどがありスッキリしたい時
・とにかく早く効いて欲しい時
市販である塗り薬の形状
塗り薬は皮膚に直接塗ることによって痛みや赤み、湿疹などの炎症を抑える薬です。
市販で売っている塗り薬の種類は主に軟膏、ローション、クリーム、ゲル、ローション、スティックなどがあります。それぞれ違った特徴があり、季節や肌の状態などによって使いわけましょう。
軟膏
軟膏は油脂性基材であり、ワセリンなどが成分として入っています。軟膏は皮膚を保護する働きがあり、刺激になりにく成分でできています。
傷口などがグチュグチュしている時や皮膚がカサカサにも使用することができます。保湿性にも優れているのが特徴です。
皮膚保護する働きは強いですが、ベタつきがあり浸透性はあまりよくありません。そのため使用感が気になる方もいるでしょう。
ローション
ローションの成分には水やアルコールが含まれています。即効性に優れているので痒み止めや痛み止めに適しているといえます。
液状でさっぱりとさらさらしていて一番塗りやすいのが特徴です。塗り心地は好まれやすいといえるでしょう。夏場などでもベタつかず使用しやすいです。
即効性に優れており塗りやすい反面、持続時間は一番短いです。そのため物足りないと感じられやすいでしょう。
クリーム
クリームは乳剤性基材であり、水と脂肪を界面活性剤で混ぜたものが成分に入っています。
軟膏と比べると伸びが良く、ベタつきがありません。皮膚への浸透性も高いのが特徴です。硬くなったり分厚くなってしまった皮膚にも適しています。
浸透性が高いため、皮膚に刺激性もあります。傷がジュクジュクしたところに塗るのは避けた方がう良いでしょう。
ゲル
ゲルの基材はヒドロゲルでアルコールを媒体としている固形から反固形の薬剤です。
塗布した後、乾燥して皮膚に膜を作ってくれるので、効果が長く続くのが特徴です。
擦るとよれるため、マッサージには向きません。
軟膏・クリームより刺激性は高いです。
スプレー
スプレータイプは主に水・アルコール類による溶解液を基材とし、皮膚に噴霧する薬剤です。
広範囲に瞬時に薬を塗布できるという特徴があります。患部を冷却しながら痛みが取れるため、スポーツ時などにもオススメです。
一方で投与量が不正確で、正常な皮膚へも塗布してしまいやすいといった特徴もあります。
スティック
スティックタイプのものはゲルを固形状に固めたものです。
薬剤をひねり出すことができ手を汚さずに塗ることができ、衣服なども汚さず使用することができます。
乾燥しやすく薬剤の伸びは悪いです。
腰痛に効くおすすめの市販薬
ドラックストアなどの市販で売っていいるおすすめの塗り薬を10種類ご紹介いたします。
バンテリンコーワ液EX W
興和新薬/第二類医薬品/形状:液状
バンデリンコーワ液EXはインドメタシンを配合した局所浸透薬であり、筋肉や関節の痛みに効果があります。
メンソレータムの清涼感とともにインドメタシンが浸透し、爽やかに痛みをとってくれます。
ワイドな塗布面と塗りやすいスポンジタイプで、乾きやすくベタつきがないため腰などの広い部分にも使いやすいです。
タイガーバーム
龍角散/第三類医薬品/形状:軟膏
タイガーバームはシンガポールで開発され、アジアを中心に世界で100年以上も使用されている薬です。
外用消炎鎮痛剤であり、腰痛や神経痛、筋肉疲労にも効果が期待できます。
軟膏なので元々浸透性に優れていますが、マッサージするように擦り込まして塗布することでさらに浸透しやすくなります。
瓶入りの小型容器なので外出時にも持ち運びしやすいです。
フェイタスZαローション
久光製薬/第2類医薬品/形状:ローション
ジクロフェナクナトリウムが腰などの痛みに優れた効果を持ちます。
オリジナルボトルは持ちやすく塗りやすいので自分でも簡単に塗布することが可能です。
微香性なので臭いを気にしないで使えるところも良いところです。
サロメチール・ソフト
佐藤製薬/第三類医薬品/形状:クリーム
腰などの疲れは血液の循環や新陳代謝が悪くなることで引き起こされやすくなります。
サロメチール・ソフトは血液の循環をよくすることで痛みなどの炎症を和らげてくれます。
仕事や運動などによる筋肉痛や腰痛にもよく効いてくれます。
ボルタレンEXゲル
ノバルティスファーマ/第二類医薬品/形状:ゲル
鎮痛炎症ゲル剤で、ジクロフェナクナトリウムが配合されており、経皮吸収性に優れています。
メンソールが配合されているため、さわやかで清涼感がある使い心地です。
ゲル剤なので伸びが良いため、よく動かす場合にも使用が可能です。
アンメルシン1%ヨコヨコ
小林製薬/第二類医薬品/形状:液状
有効成分であるインドメタシン配合で皮膚から浸透し、腰や肩、膝の痛みに優れた効き目を発揮してくれます。
ボトルタイプであり患部に直接塗ることが可能なため、手を汚さず使いやすいです。
エアーサロンパスジェット
久光製薬/第三類医薬品/形状:噴射状エアゾール
サリチル酸グルコールが配合されているため、鎮痛炎症効果と冷却効果のあるスプレーです。
炎症をおさえてくれ、筋肉痛や筋肉疲労などの痛みを緩和してくれます。
微香料であるため匂いを気にせず使うことができます。
近江兄弟社メンターム
近江兄弟社/第三類医薬品/形状:軟膏
筋肉痛や神経痛などに効き目があるマッサージ薬です。
サリチル酸メタルが配合されているため浸透性があり、皮膚の血管に浸透して痛みを沈めてくれます。
さらにI−メントールが局所を刺激して知覚も鈍麻させてくれるため、痛みや痒みも和らげてくれます。
メンソレータムのラブ
ロート製薬/第三類医薬品/形状:クリーム
筋肉痛や腰痛などに効く外用炎症鎮痛剤のマッサージ薬です。よくすり込んでからマッサージして使用します。
I−メントールが配合されているため、患部に浸透して血液の循環を改善してくれます。それにより痛みやこりに効き目があります。
クリームタイプなのでムラなく使用することができ、肌触りが良いです。
使用後も清涼感が持続してくれるので爽やかです。
リフェンダゲル
タカミツ/第二類医薬品/形状:ゲル
フェルビナクを主成分として3%配合されており、消炎鎮痛効果があります。
有効成分であるフェルビナクは痛みに関与する物質であるプロスタグランジンの発生を抑えてくれるため、痛みに優れた効き目があります。
I−メントールも3%配合されているため、爽やかですっきりとした使い心地です。
ゲルタイプなのでムラなく伸びてさらっとしています。
痛みが続く時は病院や運動療法を
市販で売っている塗り薬は痛みを抑える作用はありますが、根本的に治療することはできません。
痛みが続いたりしている場合は、根本的な原因を解明し治療することが必要です。詳しくはこちらの「腰痛とは 原因と治し方」をご覧ください。
また、病院では市販で販売されている薬より強い痛み止めを処方することが可能です。ストレッチや腰痛体操などの運動療法を整形外科を受診して学うようにしましょう。
痛みが酷い時や悪化した時も病院できちんと相談しましょう。
まとめ
市販で販売されている塗り薬には様々な形状のものがあります。自分の痛みの状態や皮膚などの体質、シチュエーションなどに合わせて選択しましょう。
病院に行かなくても手に入る市販の塗り薬はとても便利なものです。しかし、あくまでも一時的に痛みを抑える対症療法であることを認識しておきましょう。
痛みが酷く続く時には、無理せずに一度病院で受診することをおすすめいたします。
参考:第一三共ヘルスケアhttps://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/26_youtsu/index2.html