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血尿と腰痛が同時に起こる、そんな時には下記の病気の可能性があります。

尿路結石

腰痛を感じることもある尿路結石。そもそも尿路結石とは、どのような病気なのでしょうか。次にまとめました。

尿路結石とは、尿の中に含まれる物質とたんぱく質などが固まり結石となったものが尿路(腎臓、尿管、膀胱)に詰まることをいいます。腎臓に詰まったら腎結石、尿管に詰まったら尿管結石、膀胱に詰まったら膀胱結石といい、それらの総称が尿路結石です。

尿路結石は日本人男性でも、一生で7人に1人がなるといわれています。そのため決して他人事ではなく、いつ誰がなってもおかしくない病気です。

そういった意味でも、腰痛との関係をしっかり押さえましょう。

尿路(腎臓、尿管、膀胱)と腰は、全く違う部位のように感じる人も多いと思います。ではなぜ尿路結石になると腰痛を感じることが多いのでしょうか?

実は腎臓から膀胱がある位置というのは、肋骨の下から骨盤内にかけてです。その部位は一般的に「腰」といわれる部位になります。そのため尿路が痛むことで腰に痛みを感じます。尿路に結石が詰まると、激しい痛みを感じるもの。結果として尿路結石では、腰に痛みを感じるのです。

しかし腰痛や背中の痛みと尿路結石との関係は、普通では疑う人はいないと思います。ではどのような時に尿路結石と疑うべきかというと、痛みの種類が違うときと整形外科で異常が見当たらないときです。

整形外科で異常が見つかるような腰痛は、骨や筋肉に異常があります。そのためそのような異常が見つからない場合は、尿路結石を疑い泌尿器科に行くこともおすすめです。

腎臓病

腎臓に何らかの原因で炎症が起こると腎臓やその周囲が痛くなります。その原因は腎・尿管結石や腎盂腎炎など腎臓の異常が考えられます。

腎・尿路結石は腎臓や尿管に結石ができる病気です。結石ができているため、尿の流れを防ぎ腎臓の圧が上昇し突然激痛を起こします。腹部の発作的な痛みに加えて同じ方の腰や背部の痛みが典型的な症状です。他に尿に血液が混じったり頻繁にトイレにいきたくなる、残尿感があるなど尿にも異常をきたすことがあります。

腎盂腎炎は膀胱から細菌が逆流してしまい腎臓に細菌が感染する病気です。腎盂腎炎には急激に発症する急性腎盂腎炎と繰り返し発症してしまう慢性腎盂腎炎の2種類があります。急性腎盂腎炎では腰・背中・脇腹の痛みや尿を出すときに痛みがあったり膀胱炎の症状があります。

それに加え発熱や全身のだるさ、吐き気などの症状も見られます。慢性腎盂腎炎では軽い腰の痛みや微熱などが見られますが自覚症状が見られない場合もあります。

他にも様々な腎臓疾患が原因で腎臓に異常をきたしている場合があります。

膀胱炎

一般的にいわれる膀胱炎とは、「単純性膀胱炎(急性膀胱炎)」を指します。細菌が尿道に入り膀胱まで侵入し、膀胱で炎症を起こし発症する病気です。女性に多く、誰にでも起こりえます。

原因となる細菌のほとんどが「大腸菌」です。大腸菌は、肛門に多く常在しています。その細菌が尿道に侵入し、繁殖することで発症するのです。特に女性は、男性より尿道が1/3ほど短いです。その影響や、性行為による大腸菌の繁殖で女性に多く発症します。

本来細菌が侵入しても、尿や常在菌によって排除されます。しかし夏の脱水や閉経後の常在菌の減少により繁殖しやすい環境になると、膀胱炎になりやすいです。そのため、冬より夏に発症しやすい病気です。

子宮がん

子宮がんには2種類あります。

子宮の入口(子宮頚部)にできる「子宮頚がん」と、子宮の本体にできる「子宮体がん」の2種類です。この2つは、好発年齢も、症状の進行も異なります。

子宮頸がん

子宮頚がんの原因のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスで、20~30代の若い女性に多い傾向があります。原因がウイルスですので、性交渉により感染します。

初期症状では自覚症状のない場合がほとんどで、自覚した時にはかなり進行しているという場合が多いですが、定期検診を受けていれば早期に発見できます。

子宮頸がんの症状は、不正性器出血、下腹部痛、腰痛、下肢痛や血尿、血便などです。

治療は、手術療法、薬物療法、放射線治療が組み合わされます。

子宮体がん

子宮体がんの割合は年々増加しています。50~60代の女性に多いですが、近年では若い女性にも増えています。

子宮体がんの原因は2つあり、エストロゲンの刺激が長期間続くことが原因で発生する場合と、エストロゲンとは関係ない原因で発生する場合があります。

エストロゲン刺激が長期間続く原因は、出産経験がないこと、閉経が遅いこと、肥満やエストロゲンを分泌する腫瘍などがあげられます。

エストロゲンとは関係ない場合の原因は、糖尿病、血縁者に大腸がんになった人がいること、遺伝性腫瘍の1つであるリンチ症候群があげられます。

子宮体がんの症状の大きな特徴は、閉経後の不正出血です。その他には腰痛や、排尿時痛、進行すればお腹の張りといった症状が現れます。

治療のメインは手術療法で、進行している場合には、抗がん剤を用いる化学療法や放射線療法などを組みあわせて行います。

子宮体がんも他のがんと同様に、早期発見が大切です。疑わしき症状があれば、すぐに婦人科を受診しましょう。

※本記事は情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、腰痛改善運営会社及び監修医などの専門家は責任を負いません。

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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