「腰痛と頭痛が同時に起こる」という人は、もしかすると「緊張型頭痛」かもしれません。
腰痛と頭痛は一見すると無関係のように感じられますが、実は腰痛と頭痛は密接な関わり合いがあると考えられています。
そこで今回は、腰痛と頭痛が同時に起こる理由や、緊張型頭痛について詳しく紹介します。
目次
腰痛と頭痛が同時に起こる「緊張型頭痛」とは
日本人の頭痛で最も多いのが、腰痛と頭痛を同時に起こしてしまう可能性がある「緊張型頭痛」だといわれています。
ここでは、緊張型頭痛の痛みの特徴や原因などについて、詳しくまとめていきたいと思います。「腰痛と頭痛に悩んでいる」という人は、ぜひ参考にしてください。
緊張性頭痛|ロキソニン
緊張型頭痛|Doctors File
痛みの特徴
緊張型頭痛の痛みの特徴は後頭部を中心に発し、頭が締め付けられているような痛みを感じる人が多いようです。
また、後頭部だけではなく「こめかみ部分」「首筋」などに痛みを感じる人も少なくありません。
片頭痛は「ズキンズキン」とうずくような痛みが特徴的ですが、緊張型頭痛の場合は拍動性の痛みではなく「頭が重だるい」「首や頭に違和感を感じる」などの痛みが特徴です。
ちなみに、緊張型頭痛は男性よりも女性に多く、約1.5倍も発症リスクが高いそうです。
原因
緊張型頭痛の原因はさまざまですが、最も懸念されているのは「心身のストレス」によって、筋肉が緊張してしまうことです。
たとえば、長時間同じ体勢で仕事をしている場合、筋肉が披露してしまったり身体的なストレスがかかってしまったりして、頭痛を起こしてしまうことがあります。
他にも、精神的なストレスが慢性化すると身体のバランス機能を司る自律神経が乱れやすくなり、血流悪化などによって頭痛につながることもあります。
緊張型頭痛の種類
一口に緊張型頭痛といっても、症状の程度や痛みが発症する頻度によって2種類に分けられます。
・反復性緊張型頭痛 たまに痛む程度、痛みも軽く、すぐに治る。
・慢性緊張型頭痛 ほぼ毎日、頭痛が続く。痛みも重く、なかなか治らない。
反復性緊張型頭痛の場合は毎日痛みが出るわけではなく短時間で痛みが治まるため、医療機関へ受診する人は少ないでしょう。
一方で、痛みが強かったり毎日痛みがあったりする慢性型の場合は、うつ病などの精神疾患を併発している可能性もあります。
慢性型の痛みが何年も続いている場合は我慢しすぎず、医療機関への受診を考えてみてください。
なぜ頭痛によって腰痛になるの?腰痛と頭痛の関係性
緊張型頭痛によって腰痛が起こる場合がありますが、頭痛と腰痛の共通点はあるのでしょうか?ここでは、腰痛と頭痛の関係性について紹介します。
頭痛講座-緊張型頭痛編|日本頭痛協会
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)が緊張すると腰痛を引き起こしやすい
緊張型頭痛の原因は「筋肉の緊張」によって引き起こされることが多いということは、緊張する筋肉が腰の筋肉に関係していれば、腰痛が起こるのは当然といえますよね。
背中には脊柱起立筋という、腰から首までつながっている長い筋肉があります。
この筋肉が緊張しすぎてしまうと血行不良が生じやすく、頭へ送られる血液が滞って頭痛を引き起こしたり、腰の筋肉が凝ったりして腰痛などの不調につながってしまいます。
血行不良を引き起こし、腰痛につながる
心身に与えられたストレスは背中や肩・腰など、さまざまな場所の筋肉を緊張させて血流を低下させます。それによって頭痛や腰痛が引き起こされることも珍しいことではありません。
頭痛と腰痛は離れた場所の痛みであることから、同じ原因があるとは考えにくいものです。しかし、実際には「筋肉が緊張してしまうこと」によって痛みを感じてしまうという共通点があり、解決のキーポイントは「筋肉の緊張をほぐすこと」「血流を改善すること」などがあげられます。
筋肉は大小さまざまな大きさがありますが、背中の筋肉(脊柱起立筋)は腰〜首までをつなげるとても大きな筋肉です。この部分が緊張してしまうと頭痛・腰痛につながりやすくなってしまうため、特に意識して筋肉の緊張や凝りを解いてあげるといいでしょう。
あなたは緊張型頭痛?チェックリスト
・拍動感(ズキズキする痛み)ではなく、締め付けられるような圧迫感がある
・精神的なストレスを抱えている
・デスクワークをしている
・いつも同じ側でカバンを持つ
・同じ体勢を長時間続ける仕事だ
・冷え性だ
頭痛のメカニズムはまだわからないところも多いですが、現在の医学においては「交感神経の過剰」筋肉の緊張による血管の圧迫」「血流低下」などが原因と考えられています。
チェック項目に当てはまる数が多いほど「筋肉が緊張してしまいやすい」と考えられ、緊張型頭痛の可能性が高くなるでしょう。
筋肉の緊張にはヨガ・ピラティスがぴったり!
筋肉の緊張が原因の緊張型頭痛の緩和を目指すなら、ヨガやピラティスがぴったり!
理由は、筋肉をストレッチしたり適度に鍛えたりすることで、緊張型頭痛の原因である筋肉の緊張を解いてあげられるからです。
さらには、インナーマッスルを鍛えることで体幹が鍛えられ、正しい姿勢を維持しやすくなるため筋肉の緊張防止にも効果的でしょう。
特に、ヨガやピラティスには「背中や背骨をしなやかにする」アプローチが充実しているため、緊張型頭痛の原因になりやすい「脊柱起立筋」にフォーカスしてトレーニングすることも可能です。
ヨガやピラティスによって定期的な運動習慣が身に付くと、気分がすっきりしたり前向きな気持ちになれたりも。ストレス発散にも効果的なので、ぜひヨガやピラティスを始めてみてください!
「腰痛ドクター」で腰痛の原因を簡単チェック!
緊張型頭痛によって腰痛が起こることもありますが、全ての人に当てはまるわけではありません。腰痛と頭痛が同時に起こったとしても、緊張型頭痛ではない場合も考えられます。
「自分の腰痛の原因が知りたい」「腰痛は治るものなのか」と感じている人は、ぜひ「腰痛ドクター」を活用してみましょう。
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痛みを一時的に緩和する対症療法ではなく、痛みの根本的な部分に目を向けた「根本改善」が腰痛ドクターの最大の魅力です。
それにはまず、今の自分の「状況=病態」を正確に知ることが先決です。腰の筋肉機能が低下しているのか、それとも骨盤の歪みが影響しているのかなど、腰痛の原因は一人ひとり異なります。
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