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ぎっくり腰はひどい痛みが走ることを知っていますか?
ふとした行動をきっかけに急に強い痛みが走ることが多いです。
だれにでも起こりうるものなので注意が必要ですが、対処方法や予防方法があります。
今回は、ぎっくり腰について紹介していきます。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は急性腰痛という正式名称があります。腰骨は5つの椎骨と呼ばれるものから成り立っていますが、椎間板や筋肉などが損傷を起こすことで痛みが生じていると言われています。
強い痛みを感じることが多いことで有名ですが、2週間程度で自然回復することが一般的と言われているので、それ以上症状が続く場合は注意が必要です。

一般的には、年配の方がぎっくり腰になるというイメージがあると思いますが、高校生や中学生などの若い方もぎっくり腰になることも増えているようです。

ぎっくり腰になる原因とは

ぎっくり腰になぜなるのか気になると思いますが、医学が発展している現段階でもぎっくり腰のときの体の中がどのようになっているかは、はっきりと解明されていません。
ぎっくり腰になった人達の中でも、重たいものを持ち上げた瞬間にぎっくり腰になるという人が多いです。
くしゃみや、咳、ふと立ち上がったときにぎっくり腰になる人もおり、何が引き金になるかは人それぞれと言えます。

ぎっくり腰になったときはどうすればいい?対処法とは

ぎっくり腰になると突然のことで、急激な痛みが走るため慌ててしまうと思います。
ぎっくり腰になった直後は、無理やり体を動かそうとするのはNGです。
対処法は諸説あり安静にしている方が良いという医師もいれば、体を動かした方が良いという医師どちらも存在します。
通常のぎっくり腰であれば、2週間程度で自然回復するとお伝えしましたが、通常のぎっくり腰でない場合もあるため注意が必要です。
先ほども紹介したように、ぎっくり腰のときの体の中はどのようになっているかは解明されていないため必ずこれが正しいというものは存在しないと言えます。
安静にしていた方が良いという医師たちの意見は、横になり膝を曲げた状態で休むことを推奨。
また、腰のあたりをタオルなどでくるんだ氷枕などで15分程度増やすのも有効としています。
炎症が起こっている観点からもぎっくり腰になった日は入浴を控えるように指導しています。
一方、体を動かした方が良いという医師たちの意見は、できる範囲で体操などをした方が回復が早いとの意見。
これは痛みがあっても普段通りの生活をしていた方が症状が良くなることが多かったという研究結果も出ています。
安静にしていること、体を動かすことを推奨している医師たちどちらの意見にも共通しているのは、無理をしないということと、ある程度痛みが引いたら少しずつ体を動かすということです。
そのため、ぎっくり腰になったら無理やり体を動かすことは控え、冷したりして体を労わり改善が見られてきたら少しずつ体を動かすと良いでしょう。

ぎっくり腰は病院受診が必要?

ぎっくり腰で病院受診はしていいか気になると思いますが、ぎっくり腰でも病院は受診して良いです。
目安としては2日程度安静にしていても痛みが引かない場合、痛みが強くなる場合、じっとしている状態で腰痛があるとき、体に力が入らない場合、排尿障害などの症状があるときは病院受診をおすすめします。
チェックポイントとしてぎっくり腰によって痛みがどうなっているのか、他に身体で何らかの症状が出ていないかを確認すると良いです。
ぎっくり腰だけではなく、椎間板ヘルニアや圧迫骨折、腫瘍などの他の病気が潜んでいる可能性もあります。
まずは、かかりつけ医や整形外科などの病院受診がおすすめです。

ぎっくり腰は予防できるの?

ぎっくり腰は予防することができます。
予防するためには日常生活の見直しから行うと良いです。
寝るとき、椅子に座るとき、物の持ち運び、物を拾うときなど動作を伴うときの体の使い方に注目します。
睡眠は1日の中でも多くの時間を要するため、腰に負担をかける寝方で寝ているとぎっくり腰を引き起こしかねません。
悪い寝方としてうつぶせが挙がります。
おすすめな寝方は、仰向けのときは軽く膝を曲げた状態で枕などを下に入れる寝方と、横向きのときは軽く膝を曲げた状態です。
起き上がるときは、横向きになってから手をつき起き上がると良いです。
椅子に座るときは、深く腰掛けるようにして長時間同じ姿勢で座るのは避けましょう。
椅子から立つときは、ひじ掛けや机に手をついてから、ゆっくりと体を押し上げて立ち上がると良いです。
物を運ぶときは、しっかりと荷物を抱え膝を使って立ち上がります。
重たすぎるものを運ぶときは、ぎっくり腰になる危険性も高いので極力重い荷物の運搬は避け、可能であれば荷物を分散するなどしましょう。
物を拾うときは手だけを伸ばすのではなく、膝を曲げてから荷物を体に引き寄せてゆっくりと立ち上がります。
どの体勢でも共通しているのは、力が均等になるように体全体を使った姿勢を意識しておくと良いです。
物に対しては体を向き合わせるなどして、力が入っていない状態で動くことがないようにすると良いでしょう。
ぎっくり腰予防には、行動面以外にも体重管理なども重要です。
どうしても太っている方がぎっくり腰になる危険性も高くなります。
太っていることで、膝や腰に負担がかかりバランスが悪くなることでぎっくり腰を引き起こす可能性を高めてしまうので、健康管理なども行うと良いです。
また、年齢と共に筋力が低下して腰に負担がかかることもあります。
筋力が衰えることで体を支えることが困難になり、本来力を入れるべきところ以外に力が入りぎっくり腰になることもなきにしもあらずです。
筋力をつけるというと、運動などが大変そうと感じるかもしれませんが激しい運動を行う必要はありません。
体操など手軽に始められるものであれば、体に負担をかけずに筋力アップも臨めます。
ぎっくり腰を予防するには、日常生活の行動と体作りの両方から対策すると良いです。

ぎっくり腰になることは予想できる?

実はぎっくり腰になることを事前に感じ取れる人がいるのです。
これは特殊な能力があるわけではなく、本来はぎっくり腰になる予兆は感じ取れるものなのです。
気付かずにぎっくり腰になる人の方が多いと思いますが、この違いは日頃の健康管理が関わってきます。
日常的に体操やストレッチなどを行っていれば、この予兆を感じ取れる場合が多いのです。
体の些細な変化に気付けるのは日々体を動かし、自分の体と向き合っているからです。
そういった意味でも運動を継続的に行ったり、自分自身の体や健康に対して向き合っていくことの重要性を示唆していると言えます。
ぎっくり腰の予兆を感じ取れると、行動などをいつも以上に気を配れるのでぎっくり腰も大事にならずに済むこともあります。
日々の健康に対する積み重ねがいかに重要かがわかるのではないでしょうか。

まとめ

ここまでぎっくり腰について紹介してきました。
ぎっくり腰は年齢や性別を問わずだれにでもなる可能性があります。
強い痛みで動転するかもしれませんが、少しずつ体を動かして経過を観察すると良いです。
ぎっくり腰と思っていても中には重大な他の病気が潜んでいる可能性もあります。
痛みが引かない場合や、ひどくなる場合は病院受診をおすすめします。
ぎっくり腰を防ぐ行動を心がけることで、ぎっくり腰を防ぐことが可能です。
日常的に体操やストレッチを行いぎっくり腰になりにくい体作りを実践すると良いです。

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

痛みや体の不調で悩むあなたへ、役立つ情報をお届け。

自分の体の状況(病態)を正しく理解し、セルフマネジメントできるようになることが私たちの目的です。

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