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腰痛があるし食欲がない…そのような悩みを抱えてはいませんか?実は、腰痛と胃の不調は関係している場合があります。腰痛に悩まされている場合は病院に行ったり、湿布を貼るなどの対処をしたりするでしょう。胃痛で食欲がない場合は胃腸薬を飲むかもしれません。ただし、腰痛と胃の不調が相互に関係している場合は、単独の対処だと症状が改善しない場合があります。

腰痛と胃の不調は関係している場合があるということをご存じですか?この記事では腰痛に加えて食欲がない場合の対処法をご紹介します。腰痛と胃の不調を同時に抱えて困っているという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

腰痛と胃の不調は関係している場合がある

「胃痛がして食欲がない…」それが慢性的な悩みになっていませんか?実は、腰痛と胃痛はそれぞれが単独で発生しているとは限りません。相互に関係し合っている場合もあるのです。

腰痛・胃痛が発生するメカニズム

腰痛と胃痛が相互に関係している場合、「腰痛が原因となる胃痛」と「胃痛が原因となる腰痛」の2種類があります。

まずは、腰痛から胃痛に発展する場合を見ていきましょう。この場合、ストレスが原因になることがあります。胃腸はストレスに弱い部分です。腰痛がストレスとなって胃痛につながる可能性があります。その場合は、ストレス解消を心がけましょう。また。腰痛の対処として鎮痛剤を飲むことで胃を荒らすケースもあります。

次に、胃痛から腰痛に発展する場合です。胃痛が発生すると内臓を支えている筋肉がかたくなり、腰に負担がかかる場合があります。ストレスをためないことはもちろん、規則正しい生活と栄養バランスの整った食事をしっかり摂ることで、胃痛・腰痛を予防することが大切です。

ストレスは腰痛にも胃痛にも良くない

「病は気から」という言葉があります。腰痛も胃痛もストレスから発生する場合がありますので注意しましょう。ストレスは日常生活のあらゆる場面で感じます。ストレスがない人はいないといってもいいでしょう。

人間の身体は、ストレスに負けないように、多少のストレスを感じてもそれに適応しようとする力を持っています。ただ、適用しようと頑張っても限界はあるでしょう。心身ともに受ける刺激が強すぎたり、長い時間刺激にさらされたりすることによって、身体は徐々にストレスに負けてしまうのです。

ストレスが脳機能の不具合を引き起こすと、あらゆる症状が身体に現れる「身体化」が起こります。腰痛と胃腸の不調もストレスから発生する身体化である可能性があるので注意が必要です。

腰痛と食欲不振は内臓疾患の可能性も

解説したように、腰痛と胃痛は密接に関係している場合があります。また、腰痛と食欲不振が症状として出る場合は、他の病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。

腰や背の痛みがあるのに自分で対処しても良くならない場合や、病院に行っても原因が分からない場合もあります。そのときは内臓疾患の可能性も疑う必要があるでしょう。

消化器系疾患

食欲不振はさまざまな病気で症状として現れることがあります。食欲不振があるときにまず考えるのが消化器系の病気です。消化器系疾患ではお腹やみぞおち部分に痛みを感じます。それに加え、腰の痛みが同時に出てくる場合があるので注意が必要です。

腰痛が発生するのが食事前か後かによって、どんな疾患が隠れているか変わります。もし、食事をとる前の空腹時に腰痛が出る場合は、十二指腸潰瘍の可能性もあるでしょう。また、胆のう炎や胆石が原因で腰の痛みが出る場合もあります。

すい臓疾患

腰痛と胃痛が同時に起きる場合もあります。その場合は、消化器系のほかに泌尿器系などに病気などのトラブルが隠れている場合があるので要注意です。

例えば、すい臓がんの症状には食欲不振や腰背部痛などがあります。加えて、体重減少や上腹部痛も典型的な症状です。すい臓がんは極めて悪性度が高いので、早期に病院を受診し、適切な治療を行う必要があります。

内臓に異変が生じると、痛みや圧痛が出ることがあります。圧痛とはその名の通り、圧力がかかったときに強く痛みが出ること。

腰や背中を動かしたときに急な痛みがある場合、または痛みに強弱があり持続する場合には注意が必要です。そのほかに症状がなければ筋肉痛等の可能性がありますが、痛みの他にも症状が出る場合には何らかの身体的トラブルが発生している可能性があります。特に、食事を取ることで痛みが悪化する場合は、すい臓疾患の可能性が考えられるでしょう。

腎臓疾患

腰痛・食欲不振が症状にある病気として腎臓疾患も考えられます。腎臓そのものに痛みは発生しないのですが、腰痛・食欲不振に加えて頻尿・血尿・発熱などの症状が見られたら注意が必要です。

具体的に、腎盂腎炎(じんうじんえん)では、腰や背中の痛みに加え、吐き気・嘔吐などが発生します。吐き気・嘔吐によって食欲不振になる可能性があるでしょう。

月経困難症

女性で悩む方の多い月経困難症も腰痛・食欲不振が症状として現れます。その他の症状は、下腹部痛・頭痛・下痢・腹部膨満感などです。
また、憂うつ・イライラ・疲労感・脱力感など精神的な症状が現れる場合もあります。

ストレスは腰と胃の両方に悪影響を及ぼす

腰痛と食欲がないという症状には密接な関係があるということを知っていただけたのではないでしょうか。

ここまでご紹介したように、腰痛と食欲不振は相互に関係している場合があります。その場合は、それぞれ単独で対処を行っても改善しないことが多いでしょう。

腰痛と胃の不調はストレスによって発症することが多くあります。日頃からストレスをためない生活を心がけることが重要です。「ストレスがたまっているな」と感じたら、なるべく早く対処することをおすすめします。

強いストレスを感じたり、長時間ストレスにさらされたりすることは、心身ともに大きな負担です。自分の心身の状態を把握し、そのときどきに合った対処をすることが健康に毎日を送る秘訣といえるでしょう。

腰痛で食欲がないときは早めの病院受診を

ご紹介したように、腰痛があり食欲がないという場合には身体に何らかのトラブルが隠れている可能性があります。特に、すい臓がんなど重大な病気の場合には、早期発見・早期治療が肝心です。

腰痛も食欲不振も日常生活の中で発生しやすい症状です。しかし、自己判断で対処することは避けましょう。もし内臓疾患が隠されていた場合、治療が遅れてしまいます。その結果、病気が進行してしまう可能性があるので十分な注意が必要です。

腰痛と食欲不振が身体に現れている場合は、なるべく早く病院を受診することが肝心です。病院にかかるきっかけとして、まずは自動問診ができる「腰痛ドクターアプリ」を使ってみることをおすすめします。

「腰痛と食欲不振くらいで病院を受診するのは大げさだ」と考える方もいるでしょう。しかし、腰痛と食欲不振は、身体が教えてくれている病気のサインかもしれません。身体が発しているサインを見逃さず、自分の身体をいたわってケアしてあげることが大切です。

参考記事:
http://184.73.219.23/worldpl/03_shojo/03_04_04.htm
http://www.shionogi.co.jp/tsurasa/type/pancreas/
http://www.thinkpark-heart.com/archives/1095
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO78519680X11C14A0W13001?page=2
https://medley.life/diseases/54b8bda56ef4587102f19995/details/knowledge/about/#anchor4
https://www.tokushukai.or.jp/treatment/internal/nephrology/jinujien.php
http://nms.nomura-magokoro-med.or.jp/gynecology/feel-bad/
https://mitsuraku.jp/column/199/
https://kokoro.mhlw.go.jp/column/body001/

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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