通勤やプライベートで旅行に行くときなど、日常生活で車を運転するケースは多いです。
間違った姿勢で長時間の運転を行うと、腰への負担が増えて腰痛の原因にも。
日本全体で腰痛に苦しんでいる人の数は、なんと2,800万人。
そこでこの記事では、車の運転で腰痛になる3つの原因と解消法を紹介します。
ご自分に合った方法で腰痛を解消し、快適にドライブをしていきましょう!
目次
車の運転で腰痛になる3つの原因
1.AT車に乗っている
2.シートの位置や座り方が悪い
3.血行が悪くなる
AT車はクラッチ操作がない分便利ですが、カラダが歪みやすく腰痛が起きやすいです
シートの位置や座り方が合っていない場合も、腰への負担がドッと増えます。
長時間の運転も血行が悪くなりがち。
それぞれ掘り下げて解説します。
AT車に乗っている
AT車を運転中、左足はついつい膝を曲げ楽な姿勢を取ってしまいがち。
AT車はアクセルやブレーキで右足ばかりを使うので、それに伴い身体はやや左側(内側)にねじれます。
左手側は後ろに引っ張られて、右手側が前に出てカラダが歪むので腰痛が起きやすいのです。
左足は手前に置いたり曲げたりせず、きちんとフットレストに乗せるようにしましょう。
片手運転も歪みや腰痛の原因になるので、ハンドルは両手でバランス良く握って運転しましょう。
長距離を運転する場合は、筋肉がカチコチにならないようにこまめな休憩してください。
シートの位置や座り方が悪い
ポイント
•ブレーキを踏んでも膝にやや余裕が残る位置
•ハンドルの頂点を持っても腰が浮かない位置
•シートは倒し過ぎないようにする
シートの位置や座り方が悪いのも腰痛になる原因です。
AT車ならブレーキ、MT車ならクラッチを踏んだときに膝にやや余裕が残る位置にしましょう。
ハンドルの頂点を持ったときに腰が浮かない程度を目安にしてください。
シートは倒し過ぎると背中が丸くなって腰の筋肉が緊張し、腰痛が起きやすいので倒し過ぎには注意。
座るときは、シートにすき間が出ないように腰をピタッと密着させると負担が減ります。
ヘッドレストは耳たぶの高さに合わせ、ひじは軽く緩めてハンドルを持ちましょう。
リラックスした状態で、遠くの景色を見渡すようなイメージで無理なく運転をしてください。
このあと紹介するクッションも併用すれば、腰の負担がグッと減らせますよ。
血行が悪くなる
車の運転を長時間していると、腰の筋肉は同じ姿勢を保つため緊張しやすく、血行が悪くなって腰痛がおこりがち。
冬の寒い朝なども腰回りがカチカチに固くなっているため要注意。
ゴールデンウィークで運転するときや、長距離ドライバーの方は注意しましょう。
対策としては、こまめな休憩やストレッチをすることです。
ストレッチをすることで腰の筋肉がフッと緩み、腰痛軽減に効果的。
運転席から出て、トイレ休憩のついでに軽く動くのもいいでしょう。
下肢の筋肉を動かすことで、全身の血液の巡りが良くなるからです。
無理せず休憩をはさみつつ、ドライブを行ってくださいね。
車の運転で腰痛になるときの4つの解消法
1.クッションを使う
2.胸のストレッチ
3.ふともも裏のストレッチ
4.こまめに水分補給をする
車を運転して腰痛になるときの解消法を4つ紹介します。
お好きな方法から試してください。
では解説に移ります。
クッションを使う
メリット
•お尻や背中・腰の負担軽減
•姿勢のサポート
シートとカラダがなかなかフィットしないときにはクッションを活用しましょう。
お尻や背中・腰への負担を軽減してくれるため、腰痛予防や改善に役立ちます。
クッションは形状によって種類が分かれます。
•座布団タイプ
•背中や腰に当てるタイプ
•両者の複合型
座布団タイプは運転していてお尻が冷えやすい方におすすめです。
骨盤周辺が冷えると便秘や冷えなどの症状も起きやすくなります。
背中や腰に当てるタイプは、運転のときに背中や腰の負担を無理なく減らせます。
複合型は背中~お尻まで広い範囲をカバーできるのがメリット。
また、クッション選びには自分に合った材質を選ぶのもポイントです。
トラック運転手など、長時間運転するケースが多い方にはウレタンなどの高反発で固い材質のクッションがおすすめ。
クッションが柔らかすぎると腰が丸まって腰痛が起きやすいからです。
夏場は気温や湿度が高く、腰やお尻周辺がムレやすくなります。
メッシュ素材を使ったクッションを活用すると、不快感をカットしつつ腰にも優しいので一石二鳥です。
胸のストレッチ
メリット
•車内でも簡単にできる
•呼吸がしやすくなり疲れにくい
•気分転換になる
ハンドルを持って運転していると、胸の筋肉がこわばりがち。
胸の筋肉が固くなると、肩が内側に入って猫背になり腰痛になりやすいだけでなく、呼吸も浅くなり、自律神経失調症や慢性疲労症候群などの疲れやすい状態に。
簡単に出来る胸のストレッチで、カラダをスッキリさせていきましょう!
胸のストレッチ手順
1.両手を後ろに回して組む
2.ペットボトルを挟むように肩甲骨を引き寄せる
3.10~15秒キープ
4.いったん力を抜いてリラックス
5.2~3回繰り返す
胸を張りすぎると反り腰が強くなり、腰痛が起きやすくなるので注意しましょう。
筋肉全体に気持ちよくストレッチ感が得られる強さを目安に行うようにしてください。
ふともも裏のストレッチ
メリット
•腰の負担が減る
•膝の曲げ伸ばしが楽になる
車の運転をしているとき膝は軽く曲がった状態なので、ふともも裏の筋肉が固くなりやすいです。
ふともも裏の筋肉が固いと骨盤がグッと後ろに倒れ、腰の筋肉をグイグイ引っ張るため腰痛の原因になります。
トイレ休憩のタイミングでついでに行ってみてくださいね。
ふともも裏のストレッチ手順
1.立った状態で両足は肩幅に開く
2.片方の足を1歩前に出す
3.お尻を後ろに引きながら膝を伸ばす
4.10~20秒キープ
5.足を入れ替えて反対も同様に行う
ストレッチのポイントは、くの字をイメージして股関節から折り曲げること。
あごを軽く引きながら行うとスッと状態が伸び、ふともも裏の筋肉がストレッチしやすくなります。
時間を少し伸ばしたり、何セットか行ったりしてもOKですが、お尻やふともも裏にしびれや痛みがある場合は無理をしないよう注意してください。
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水分補給をこまめに行う
水分不足のデメリット
•血液ドロドロで疲れやすい
•手足がむくみやすい
水分不足だと血液がドロドロになり、酸素たっぷりの血液を腰や全身にうまく回せないので疲れやすく、血行不良で腰痛になりやすいです。
水が足りていないとカラダは水分を溜め込もうとするので、手足のむくみにも。
コップ1杯のお水の量を飲むように意識しましょう。
そして気を付けたいのがコーヒーやお茶に含まれるカフェイン。
利尿作用によってカラダの水分が抜けやすくなるため、飲み過ぎは脱水によってカラダが水分不足の状態に。
カフェインレスのお茶やコーヒーを選んだり、お水とセットで飲んだりするのがおすすめ。
眠気覚ましにはうってつけなので、飲み過ぎに注意して活用していきましょう。
まとめ
1.クッションを使う
2.胸のストレッチ
3.ふともも裏のストレッチ
4.こまめに水分補給をする
AT車は便利ですが、乗っているとカラダの歪みや腰痛が起きやすくなります。
シートの位置調整やこまめな水分補給、ストレッチでカバーしつつ、快適なドライブを楽しんでくださいね。