車の運転に腰痛はつきものです。「運転は好きだけど、腰痛を考えるとロングドライブはちょっと…」という読者の方も多いことと思います。ですが、腰痛のために好きなドライブを制限したり、運転の仕事に支障がででたりするのは避けたいですよね。
ドライブで腰が痛くなるのには、必ず原因があります。原因があるということは、それを取り除けば、あなたの腰痛も解消されるかもしれません。
この記事では、運転時の腰痛について解説しています。腰痛の原因となりうる具体的なパターンと、パターンごとの解決策をお伝えしています。運転時の腰痛に悩んでいる方は、無意識のうちに、腰に悪い運転姿勢を取とりがちなのです。
本記事を読んでいただければ、腰にやさしい運転方法と車内環境の作り方が分かると思います。いずれの内容も、今日から実践しやすいものものばかりです。腰痛にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみて下さください。
目次
車の運転で腰痛になるは「血行不良」が原因
車を運転していると、「腰がイテテ…」という経験がある方も多いのではないでしょうか。特に、長距離を運転する場合や、車の運転を仕事にしている方にとって、運転時の腰痛は死活問題だと思います。
運転時の腰痛の原因は、ずばり「腰の血行不良」です。運転中はどうしても、腰周辺の筋肉の血液循環が悪くなりがちです。筋肉は血流不足に陥ると、強張るだけでなく、乳酸と呼ばれる疲労物質が蓄積します。そして乳酸は、筋肉を硬直させる作用があるため、さらに腰痛が悪化する、という悪循環を生み出してしまうのです。
車の運転で腰痛になるパターンと対策法
血行不良が運転時の腰痛を引き起こすわけですが、腰痛になりやすい方には、ある共通した悪い癖があることが分かっています。
この章では、腰痛を招きやすい具体的なパターンを挙げ、それぞれの対策法を解説しています。毎日の運転で、腰痛にお困りの方は必見ですよ!
悪い運転姿勢は腰への負担が大きくなる
運転姿勢が悪いと、腰への負担が大きくかかり腰痛の原因になります。
悪い姿勢の例としては、ハンドルとシートが離れている時ときの猫背姿勢や、シートのリクライニングを寝かせすぎた運転姿勢などが挙げられます。
これら悪い姿勢に共通していることは、「腰とシートの間に隙間がある」ことです。隙間が存在することによって、上半身の体重やエンジンの振動を、腰一点で受け止めてしまいます。この姿勢が長時間続けば、腰に多大な負担がかかり、腰痛が発症するのも自明でしょう。
正しい運転姿勢は、シートのリクライニングを適度に起こし、腰がシートと密着するよう座ることです。ハンドルとシートが離れすぎている場合は、シートを調整して、猫背にならないようにする点もポイントです。ハンドルを持った際の肘は、伸びきらず曲がり過ぎずで、肘関節が軽く屈曲する程度がベストです。
シートやリクライニングを調整しても隙間ができてしまうときときは、サポートクッションの使用をおすすめします。簡易的な方法としては、タオルを俵のように丸めた物もので、腰とシートの隙間を埋めても良いでしょう。
とにかく、運転姿勢で大切なのは「腰とシートの隙間を作作らない」ことです。このポイントを意識して、シートの調整をしてみて下さください。
左足は必ずフットレストに置こう
意外かもしれませんが、運転中の左足の位置も腰痛の原因になりえます。
つい癖で、左足をフットレストより手前に置く方も多いのではないでしょうか。アクセルとブレーキ操作のために右足を伸展させ、左足を屈曲させ続けると、腰への荷重が左右不均等になります。この左右のアンバランスが、腰痛の原因になるのです。
マニュアル車が普及していた頃は、クラッチ操作のために左足も自然と伸展していました。しかし、オートマ車が主流の現代では、どうしても左足を遊ばせがちです。
左足をしっかりフットレストに置くことで、みなさんの腰痛も改善するかもしれません。心当たりのある方は、試してみてくださください。
休憩なしの長時間運転は避けよう
運転中は、どうしても同じ姿勢をととりがちです。いくら正しい姿勢を心がけていても、同じ姿勢をとり続ければ、腰の筋肉が強張ってしまいます。
特に長距離運転をする場合は、適度な休息を取とることが大切です。理想的なのは、1時間に1回程度の休息を入れることです。
また、休息時は積極的に車外に出でて、ストレッチや筋膜リリースをすることをおすすめします。
具体的なストレッチ法としては、まず息を吸いながら、両手を思い切り天につきあげます。このとき、腰の筋肉が伸展していることを感じましょう。そして、息を吐きながら両手を下ろします。この動作を3回ほど繰り返せば、心身ともにリフレッシュできるはずです。ぜひ、ドライブの休息時にはお試しください。
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寒さ対策も大切
人間の体は、寒さを感じると、熱をつく作ろうと筋肉を硬直させがちです。そのため、「夏より冬の方が腰が痛い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
これは運転中も同様です。特に冬場の運転は、路面環境による精神的緊張と、寒さが筋肉を硬直させやすいのです。対策としては、エアコンでの車内温度の調節や、腰への温湿布の貼付をおすすめします。
「冷えは大敵」ですから、腰痛持ちの方はなるべく腰を温めてあげてくださください。
シート選びも大切
みなさんの車のシート生地は、何を使っていますか?実は、シート生地が原因で、腰痛を引き起こしているケースもあるのです。
腰痛を惹起しやすいシート生地としては、「滑りやすい」シート生地が挙げられます。滑りやすいシートに座ると、運転姿勢を保つために力みが生じやすく、筋肉も疲労しがちです。
そうといっても、車のシート交換は簡単にはできませんよね。
そこでおすすめなのが、「シートカバー」を使用することです。滑りにくいシートカバーで座面を覆うだけで、腰への負担はかなり軽減されるはずです。また、保温性の高い生地を選べば、腰の冷え対策も兼ねられます。
カーショップやネット通販を探せば、きっとお好みのシートカバーが見つかるはずです。一度探してみてはいかがでしょうか。
まとめ:車の運転時の腰痛は原因を見つけて対策しよう
今回の記事では、車の運転時の腰痛の原因と、原因ごとの対策法をご紹介しました。
腰痛の原因は色々ありましたが、いずれの原因も、今日から対策可能なものものばかりでしたね。特に、運転姿勢や休息の取とり方などは、ドライバーの心がけ次第で改善可能です。自分に心当たりのある原因から、対策してみてはいかがでしょうか。
腰痛が改善すれば、車の運転も今より快適になるはず!ぜひ、本記事を参考にして、腰痛対策を実践してみてくださください。
参考
運転で腰痛を悪化させないための方法と姿勢と超効く簡易ストレッチ
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