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腰の痛み、つらいですよね。
できるだけ早く治したい時、頼りになるのが鎮痛薬。
ドラックストアなどに並ぶ鎮痛薬は数多く、何を選べばいいか迷うほどです。

中でも病院受診で処方されることが多い「ロキソニン」は、市販でも手に入れることができます。
ただし、使用方法にはちがいがあるため、注意が必要です。

ここでは、腰痛時に使う「ロキソニン」についてお伝えします。

・病院と市販のロキソニン、どこが違うんだろう
・同じロキソニンでも外用と内服、どちらを選んだら良いんだろう

など、腰痛時の薬選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

痛み止め「外用薬」と「内服薬」どう選ぶ?

まず、痛み止めは外用薬と内服薬に分類されます。
外用薬とはいわゆる湿布と塗り薬。内服薬は飲み薬です。どんな時に何を選ぶと良いのか、整形外科ではどのように選ばれているのでしょうか。

外用薬

外用薬は痛みが出たその場所に「貼る、塗る」方法で直接作用させることが目的です。
皮膚から吸収された成分が痛む場所に局所的にアプローチできる、という強みがあります。
内服薬と違い、体内循環を経ずに痛みのある場所を直接治療することができるのが強みであり、消化器官に与える影響も最小限にできます。
このことから外用薬で効果があるのは、「局所的な筋肉疲労などが原因の腰痛」だと言えます。
逆に効果が見られないのは『神経由来の腰痛』『精神的な腰痛』など局所的な原因ではない腰痛です。

内服薬

内服薬は「痛みを感じる経路を遮断して痛みを感じなくする」という作用があります。このため、「局所的な筋肉の炎症などが原因の痛み」にも「神経由来の痛み」にも効果が期待できます。
慢性的な腰痛には、筋肉などに影響を与える外用薬よりも内服薬が選ばれます。
ただし、他の内服薬と同様に消化管への負担は避けられません。
このため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを起こす可能性について考慮しておく必要があります。

急な腰痛を乗り切る「ロキソニン」使用時の注意事項

病院受診した場合、特に急性腰痛に対しては短時間で作用する「ロキソニン」が処方されることが多いです。
そして多くの場合、ロキソニンと同時に胃薬も処方されます。

病院や薬局で「一緒に飲んでください」と案内された経験がある方もいるのではないでしょうか。
なぜなら、ロキソニンには消化管に負担がかかる成分が含まれているため。
そのため、人によってはロキソニンの服用で胃炎のような状態になる場合があります。
特に、長期にわたり使用する場合には注意が必要なため、指示通り胃薬も正しく服用するようにしましょう。

では市販のロキソニンを使用する場合はどのような点に注意が必要なのでしょうか。

まず、市販薬で同じ成分のものは「ロキソニンS」という商品名で販売されています。成分や薬剤の外観は病院で処方される薬と概ね同じです。
ただし「用法と用量」が違います。

「ロキソニンS」は短期服用を目的の市販薬。
ですので、病院処方時には長期服用して問題がなかった方でも、短期間または頓用薬としての服用しかできません。
同一内容の薬であっても「病院処方と市販薬の使用方法は違う」ということを十分に理解し、正しい服用をすることが大切です。
自己判断は禁物なのです。

薬はどう選ばれている?【病院処方で選ばれる薬の特徴は】

ここまでは腰痛時に代表的な「ロキソニン」について見てきましたが、他にもさまざまな鎮痛薬があります。
それぞれの薬の特徴から「こんな時にはこの鎮痛薬を選ぶ」ことでより効果的に使える場合も。

では具体的にどのように選んだら良いのでしょうか。
まずその前にしておくべきは自分の腰痛はどのようなタイプかということです。
ぎっくり腰のような急性の腰痛なのか、慢性的痛みが続く腰痛なのか。
つまり「どんな腰痛をどんな方法で解消するのか」を見極めることが薬選びの前提になります、
ここが明らかにならなければ、市販薬を使っても十分な効果が得られない場合もあるため、注意が必要です。

ロキソニンの特徴はこちらです。
効果的な腰痛=急性の痛み
いわゆるぎっくり腰には効果があると言われています。
ぎっくり腰の最初の痛みは炎症によって起こされる急性の腰痛に当てはまるのですが、ロキソニンには鎮痛成分+抗炎症作用もあります。
このため、早い段階で使うことで痛みの緩和と炎症の広がりを抑えることができます。
向かない腰痛=慢性的な痛み
いわゆる慢性疼痛の場合です。
慢性腰痛のように持続的に痛みが長く続いているものに関してはロキソニンよりもボルタレンなど効果の長い鎮痛薬が向いています。

他にもある「腰が痛い」時に飲む薬

ロキソニンとよく比較されるのが「ボルタレン」
こちらも市販薬があり、ロキソニン同様内服と外用、どちらの形状もあります。

ロキソニンとボルタレン「どちらを選ぶ?」

ロキソニンと比べ即効性はありませんが効果の持続時間はボルタレンの方が長いです。
このため、長時間効果を期待したい場合にはボルタレンを選びます。
例えば、ぎっくり腰などで日中ずっと痛みを感じる場合にはボルタレンを1日2〜3回定時的に服用することがあります。

ボルタレンの特徴は?

痛み止めとしての効果も比較的強い部類に入り、「長時間、強い効果がある薬」ということになります。
ただし、よく効く長く効く便利な反面、その分、消化管にも負荷がかかります。
ボルタレンの場合、消化管の中でも特に肝障害につながる場合があります。
肝障害は胃の障害に比べ自覚症状が感じづらく、気付くのが遅れる傾向があるため、より注意して使用する必要があるのです。

使いすぎには要注意!鎮痛薬の副作用

手軽に手に入り、効果も期待できる鎮痛薬は、腰痛に悩む多くの場合に最初に選ばれることが多く、「身近な薬」と言えます。

ただし市販薬の場合は、手軽に手に入るからこそ、使用方法や使用量については自己責任となるため「薬剤の副作用」についても正しく理解して上で使用することが望ましいのです。

鎮痛薬に関しては特に
・最初は効いたのにだんだん効かなくなった、、だから量を増やして飲んでいる
・病院とおなじ薬が薬局で買える、、同じように飲んでも問題ないだろう
と考える方も多いようなので、ここではロキソニンによる副作用についてお伝えします。

ロキソニンの副作用として多く見られるのがこちらです。
胃の不快感、みぞおちの痛み、吐き気、腹痛、むくみなど。また長期間服用することで 効果を感じづらくなり、新たな痛みの誘因となる場合もあります。
いずれの場合もそのような自覚症状があった場合は必ず受診して医師や薬剤師などに相談するようにしてください。

まとめ

腰痛時に使われることが多いロキソニンについてみてきました。

つらい腰痛からはできるだけ早く解放されたいもの。
そのために便利な鎮痛薬ですが、さまざまな副作用があるのも事実です。また、整形外科でのリハビリテーションやストレッチ、筋力トレーニングなどの腰痛体操も行いましょう。
鎮痛薬は「正しく効果的に使う」ことが重要だということを忘れずに、上手に使う、ということを心がけましょう。

参考:第一三共ヘルスケア

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腰痛メディア編集部
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