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手足が冷えると、体にさまざまな不調が現れます。体を正常に動かすためには、全身に血を巡らせる必要がありますが、手足の冷えによって血流が滞ってしまうと、影響が出てしまうのです。日常生活に支障をきたす腰痛も、血流の悪化で起こることもあります。

腰痛の約8割は原因不明と言われていますが、冬場に腰痛になったり、デスクワークなど同じ姿勢でいることで腰痛になったりする場合には、手足の冷えが原因と考えられます。日頃から体を冷やさないための対策をするとともに、腰痛になってしまった場合には適した処置をして改善していかなければなりません。

手足の冷えが原因の腰痛とは

腰痛は姿勢の悪化などで起こることもありますが、手足が冷えることで起こる場合もあります。腰痛になっても、湯船につかるなど体を温めることで解消する場合は、冷えによるものと考えてよいでしょう。

特に冬場は体温を奪われやすいので、手足の冷えによる腰痛が起こりやすくなります。ただ、夏場でもエアコンの効いた部屋に長時間いることで、体が冷えて腰痛を引き起こすことがあるので注意が必要です。

痛みがでてもすぐに治るだろうと放置していると、慢性化してしまうことがあるので、きちんとケアをしていきましょう。

体を冷やす原因

手足の冷えによる腰痛が起こってしまうのには、いくつか原因があります。以下をチェックして、日頃の過ごし方に問題がないかどうかを改めてチェックしてみてください。

冷たい食べ物や飲み物を摂取する

まず、冷たい飲み物を飲むことで、内臓が冷えやすくなります。夏場は特に注意して欲しいのですが、暑いからといって冷えた飲み物をがぶ飲みすると、一気に体が冷えてしまいます。体が冷えることで血流が悪化し、腰痛が起こりやすくなるので要注意です。

体を冷やす食品としては、キュウリやレタス、トマトなどの夏野菜があります。暑い夏に体温を下げるためには有効ですが、摂りすぎには注意しましょう。また、調理の際に使う植物油や酢も体を冷やす食品なので気をつけましょう。

また、飲み物にも体を冷やすものがあります。常温であっても麦茶などは体を冷やしますし、豆乳や牛乳、コーヒーなども摂りすぎはNGです。

冷房の効いた部屋で過ごす

暑い夏は、外に出たくなくて一日中家の中で過ごすということもあるでしょう。暑いからといって常に冷房をつけっぱなしでいると、体がどんどん冷えてしまうので注意してください。がっつりと温度を下げてしまうと外との温度差で体調を崩すこともあります。

暑くてどうしようもないというときには、設定温度を高めにして風通しを良くするなど、急激に体を冷やさないように工夫をすることが大切です。

筋肉量の低下

毎日デスクワークをしている人などは、なかなか体を動かす機会がないということもあるでしょう。運動をしていたのは学生の頃だけ、という人も注意が必要です。筋肉量が十分であれば代謝機能が高まって体を温めますが、少ないとその逆になってしまいます。

特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、意識して運動をしないと、体を知らず知らずのうちに冷やしてしまうことも。筋肉量が少ないと熱を作り出すことができないので、血流も悪くなり、腰痛の原因になってしまうこともあるのです。

自律神経の乱れ

毎日規則正しい生活ができている、と自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。生活が乱れると自律神経が乱れてしまいます。自律神経は体温の調節を司っている重要な神経なので、乱れることで体が冷えやすくなります。

日ごろから生活習慣には十分注意して、規則正しい生活を送ることが理想です。毎日忙しくてどうしても不規則な生活になってしまうという人は、せめてストレスを溜めないように自分の心のケアをしっかりとしておきましょう。

毎日朝日を浴びることで体内時計もリセットされ、体も1日のリズムをつかみやすくなります。できるところからでいいのでコツコツと継続していくことが大切です。

冷えは腰痛の天敵⁉冷え症が原因の腰痛と効果的な対策法

冷えの緩和のために大切なこと

体を冷やすことが腰痛につながるということを紹介してきましたが、ではどのように対策をしていけばいいのでしょうか。ここからは、手足の冷えによる腰痛を防ぐために重要なことを紹介していきます。

暖かい服装を心がける

まず、毎日暖かい服装を心がけましょう。露出している部分が多いと、どうしても外気に当たって体は冷えてしまいます。冬場は特に気温が低いので、暖かい格好をしないと体の熱がどんどん奪われてしまいます。

体を冷やさないためには、スカートよりもパンツスタイルがおすすめです。冬場にはパンプスよりもブーツをセレクトしましょう。ブーツは保温性があるので、足元を暖かく保つことができます。ボアなどの暖かい素材を使ったものを選ぶのもおすすめです。

また、内臓周りを暖かく保つことも腰痛改善には重要なポイント。腹巻きやネックウォーマーなどを活用して、太い血管が通っている体の軸をしっかりと寒さから守ることが大切です。

適度な運動を心がける

体を温める為には、ある程度筋肉を蓄えておく必要があります。筋肉は熱を生み出して代謝を高める働きがあります。とはいえ忙しい毎日の中で、毎日がっつり運動に割く時間なんてない、ということもあるでしょう。

毎日本格的に筋トレをするとなると逆に体を疲れさせてしまうこともあるので、10分間のウォーキングやランニング、また1日数分の筋トレなどでも十分です。大切なのは毎日継続していくことなので、続けやすいレベルの運動を選びましょう。

ストレッチを取り入れる

筋トレをすることが手足の冷えによる腰痛を緩和するために大切なことだと紹介してきました。体が硬いままでは血流も悪くなり体が冷えやすくなるので、筋トレにプラスしてストレッチをすることも大切です。

そんなに多くの時間を割かなくてもいいので、例えば寝る前に少しだけ体をほぐすことから始めてみるのも良いでしょう。また、デスクワークの人も体が凝り固まりやすいので、1時間に1回ほど休憩がてら腰をひねるなど、軽いストレッチを実践してみてください。

入浴の習慣をつける

忙しくて毎日シャワーで済ませている、という人もいるのではないでしょうか。確かにシャワーは手軽ではありますが、十分に体を温めることはできません。しっかり内臓まで温めるためには、やはり湯船に入浴することが大切です。

手足の冷えによる腰痛の場合は、湯船にしっかりと使って体を温めることで改善することもあります。ただ、42度以上の熱いお湯は逆効果です。熱いお湯につかると一気に体は温まりますが、上がった時に急激に冷めてしまいます。38〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりとつかるのがおすすめです。

体を温める食事をとる

体を温めるためには、暖かい服装を心がけて筋肉量を増やすことも重要です。さらに、内側から体を温めるためには、それにふさわしい食品をとることも大切なのです。

体を温める食品としては、生姜やにんにくなどの薬味、そして冬野菜がおすすめです。また、鍋などをする場合には、酵素たっぷりで体を温める作用がある味噌をベースに使うと良いでしょう。

飲み物は麦茶などではなく、ジャスミン茶やココナッツミルクなどを温めて飲むのがおすすめ。お酒を飲みたいならワインや日本酒、紹興酒を選びましょう。

まとめ

今回は、手足の冷えと腰痛の関係とともに、冷えによる腰痛を防ぐために重要なことについて紹介してきました。基本的には体を冷やさないことが大切なので、適度に運動をしたり体を温める食事をとったりして、意識的に体を温めることが大切です。

手足の冷えによる腰痛であれば、体を温めることで改善することも多いもの。腰痛を悪化させてしまう前に、日々の生活習慣を見直して、腰痛知らずの体作りをしていきましょう。

腰痛は温めるべきか?冷やすべきか?|自宅でできるストレッチも紹介!,TENTIAL

著者情報

腰痛メディア編集部
腰痛メディア編集部

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