「家事やパソコン作業中に腰が痛い」「腰痛で仕事に集中できない」。そのような悩みはありませんか?腰痛大国と呼ばれている日本ですが、腰痛の約8割は原因不明です。腰痛の原因が分からず、とりあえず痛みを何とかしたいと思っている人が多いでしょう。
今回は腰痛に悩んでいる人のために、腰痛予防・改善におすすめのクッションの選び方とイチオシ商品を紹介します。「腰痛を改善したい!」と悩んでいて、対策グッズを探している人必見です。
目次
腰痛持ちの人にクッションがお勧めな理由とは
背もたれのない椅子に腰かけたとき、腰椎には、まっすぐ立っているときと比較して1.5倍の負荷がかかっている、あぐらをかくとさらに負荷が増えると言われています。
脚を投げ出すように前に出す姿勢も腰への負担が大きく、立ち上がるときにぎっくり腰を起こすケースがあり非常に危険です。
自宅で作業をするとき、ローテーブルやこたつを使っていて、床に座る方もいらっしゃるかもしれません。
床に座る姿勢のときには、正座するのが最も腰への負担を減らしてくれます。
しかし、長時間正座するのもとてもつらいものです。
このときにクッションをお尻の下に入れて、椅子に座っている状態に近づけるという方法があります。
クッションを使うと、腰への負担を軽減することができるのです。
椅子に座る場合でも、机と椅子の高さが合っていなかったり、座面が硬くて座りにくかったりすると、猫背になり、背中や腰に負担がかかります。
また、椅子に座ったときに、背もたれと腰の間に隙間ができると椎間板内圧が高まり、腰への負担が高まると言われています。
腰と椅子の背もたれの間の部分に小さい枕を置くと椎間板内圧が減少して腰への負担がかなり軽くなるのです。
こんな腰痛ならクッションを試してみる価値がある!
ホームセンターやインターネットには、さまざまな腰痛グッズが売られています。症状によってはクッションではなく、他のアイテムを検討した方が良い場合もあるでしょう。クッションで腰痛予防・改善ができる可能性があるのは、具体的にどのような腰痛を感じている人なのかを解説します。
座っている時に特に腰痛を感じる
クッションを使った方が良いのは、座っている時に特に腰痛を感じる人です。この場合、「座る」という行為の中に何かしら腰痛の原因がある可能性が高いからです。
クッションを活用することで、座っている時の姿勢を改善する効果が期待できます。また、仕事などで座っている時間が長くても腰へ負担が掛かりにくいため、腰の痛みが軽くなるかもしれません。
仕事でデスクワークが多い
腰痛の原因が特定できず、困っている人もいるのではなでしょうか。意外と見落としがちな原因がデスクワークです。腰痛患者は机に向かって長時間作業をしている人に多い傾向があります。本人は無自覚でも、長く机に向かっていることで腰に大きな負担を掛けているのです。
運転中に特に腰痛を感じる
運転中に「長く運転をしていると腰が痛くなってくる」と感じたことはありませんか?運転中に腰痛になりやすいのは、デスクワークで腰痛になるメカニズムと同じです。車内では足を動かしたり歩き回ったりできないため、余計に腰に負担を掛けてしまいます。
運転中に腰痛を感じて困っている人は多いため、腰痛予防ができる車用クッションが数多く販売されています。「クッションを敷いたら、ドライブが苦ではなくなった」「腰への負担が少し減った」と感じる人が多いため、運転中に腰が痛くなりやすい人はクッションを購入してみてはいかがでしょうか。
就寝中に腰が痛い
就寝中に腰痛を感じる場合も、クッションを使うことで多少痛みが和らぐ可能性があります。就寝時に腰の下にクッションを敷くことで、正しい寝姿勢をキープできるからです。腰の痛みが気になって気持ちよく眠れない人は、就寝時に活用すると良いかもしれません。
腰痛予防・改善に良いクッションの選び方
腰痛改善を目指してクッションを使用する場合、どんなクッションでも効果が期待できるわけではありません。症状や使用する場所によって、適切なクッションを選ぶ必要があります。クッションを買う時は、以下のポイントを意識してみてください。
ポイント1.デスクワーク用なら椅子に設置できるタイプを選ぶ
クッションを選ぶ際、はじめに考えてほしいのは使用する場所です。デスクワーク中に使うのか、運転中に使うのか、就寝中に使うのかでふさわしいクッションは異なってきます。
デスクワーク中に使うなら、椅子に設置できるクッションが最適です。専用クッションを使うことで正しい座り姿勢へと導いてくれるので、自ずと腰への負担を軽減できます。
ポイント2. 運転用ならランバーサポート付きクッション
車を運転していて「腰が痛すぎてつらい」と感じる場合は、座席に設置できるタイプを選ぶと良いでしょう。中でもおすすめなのが、背部に取り付けられるランバーサポート付きのクッションです。座席と背中の間にはどうしても隙間ができてしまいますが、この隙間をクッションで埋めることで運転中の腰への負担を軽減できます。
ポイント3.床に置いて使うなら大きめのものを選ぶ
椅子ではなく床に直接置くクッションを探しているなら、体を包み込んでくれる大きめのものを選ぶと良いでしょう。サイズが大きいと、部屋でくつろぐ際に下半身全体をしっかりと支えてくれるからです。座椅子タイプの大きめのクッションを選べば、ソファ代わりとしても使用できて便利ですよ。
ポイント4.硬さで選ぶ
次にチェックしてほしいのがクッションの硬さです。クッションの硬さには高反発と低反発の2種類があります。
・高反発…安定感とクッション性に優れている
・低反発…フィット感がある
高反発クッションは安定感とクッション性に優れており、体格が大きい人にも合っています。また、「腰は痛むものの、まだそこまで症状はひどくない」という人も高反発クッションを選ぶことをおすすめします。
一方の低反発クッションは柔らかくて体が沈み込みやすく、体をすっぽりと包み込んで支えてくれます。クッションが良い座り姿勢になるように手助けしてくれるため、腰痛に困っている人におすすめです。
腰痛予防・改善に効果が期待できるクッション3選
では、いよいよおすすめのクッションを紹介していきます。今回は、オフィスワーク用・車用・就寝用からそれぞれ1つずつおすすめのクッションを選びました。
IKSTAR 低反発クッション
1つ目のおすすめ商品は、机に向かって作業をすることが多い人に最適な「IKSTAR 低反発クッション」です。ユニークなU形にすることで、尾てい骨への刺激を減らしてくれます。人間工学に基づいて設計されているため、座るだけで背骨を自然なS字カーブにしてくれます。体がクッションに沈み込むので、お尻を包み込んでくれる点も魅力です。
通気性の良いメッシュ素材を採用していて、長く座っていても蒸れにくく快適。さらにカバーを取り外せるため、自宅で手軽に洗濯ができて衛生的です。こちらのクッションは運転中にも使用できます。1個購入しておけば、いろいろなシーンで使用できて便利かもしれません。
Aoomiya クッション
車用クッションを探しているなら「Aoomiya クッション」がおすすめ!人間工学に基づいて設計されたランバーズサポートです。背骨のS字カーブを維持してくれるため、長いドライブでも疲れにくいでしょう。
取り付け用のバンドゴムつきなのでズレにくく、普通の椅子にも取り付けられます。カバーを取り外して洗濯できるため、衛生面が気になる人も安心。さらに、インナーカバーがついていることでウレタンの汚れや劣化を防いでくれます。
ここにも枕
就寝中の腰痛に悩まされている人には「ここにも枕」がおすすめです。こちらの枕は、就寝中の腰や足の隙間を埋めてくれる便利なアイテム。適度な厚みと硬さがあり、腰の下に敷くと「いつもより楽」と感じる人が多いでしょう。
丸めることで高さ調節ができるため、普通の枕として使ったり、膝やふくらはぎの下に敷いたりすることも可能です。通気性が良く、手洗いで丸ごと洗えるので衛生的。軽量で持ち運びやすい点も嬉しいポイントです。実用的なクッションなので、腰痛ではない人にもおすすめですよ。
まとめ
つらい腰痛に悩んでいるなら、市販の腰痛グッズに頼ってみるのも1つの手です。机に向かった仕事中や運転中の腰痛に困っている人は、ぜひ今回紹介したクッションをチェックしてみてください。価格もそれほど高くありませんし、クッションを使うだけで腰痛がやわらぐなら嬉しいですよね。
ただし、クッションを試しても腰痛が良くならない、安静時にも痛みを感じる、食欲不振や体重減少などの症状がある場合は要注意です。多くの腰痛は心配のいらないものですが、まれに内臓疾患や脊椎の病気が隠れていることがあります。気になる場合は病院を受診したほうが良いでしょう。